○絵入源氏                 おのれがおろかなるすいりやうな
 物語槙柱
  の巻に                 れば取にたらざれどもおもひよりし
 此図
  あり                  まゝしるす○さて又おもひつきたる

                      事ありはせをが句に「冬ごもり

                      又よりそはん此柱」といふ句は件

                      の槙柱の故事におもひよせたる

                      ならん はせをは季吟うしの門人  槙
                          にて源氏はよくよみし人也
          伊勢          柱の件の文に「雪ふりぬべき空
         貞丈先生
        の説に絵          のけしきにも心ぼそう見ゆる夕べなり」
       入の源氏の画と
       九冊の栄花物語のさしゑは   とあるは冬ごもりの景物也「常に
       東山殿比の絵巻物を
        模したるものなりと安斎   よりゐ玉ふひがしおもてのはしらを
             随筆にみへたり
                      人にゆづるこゝちし玉ふもあはれにて」