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魯論抜書・金句集

小 画 像 魯論拔書 金句集
  
大 画 像 魯論拔書 金句集


目録番号231
書名魯論抜書・金句集
写刊別
冊数1冊
書写(刊行)年代室町末期写
資料サイズ縦22.8cm×横17.7cm
備考各一巻

 前半22丁表までは『論語』の中から金言を抜き出したもの。内題は「魯論」、尾題「魯論抜書」。後半22丁裏から33丁までは金句集。前半後半一筆。ともに傍音訓・送り仮名・返り点を加える。ここには、本文と同筆のほかに、同筆の後筆と、時代が下がる別筆が二筆あるようである。朱句切・朱引を加える。表紙を欠く。大きさ、縦22.8cm×横17.7cm。
 『魯論抜書』は全巻から抄出されており、巻名が上部に本文と同筆で追記されている。四つ仮名の混乱が多いほか、語頭のワを「ハ」で書く例、シク活用形容詞の連用形を「」「マトシユウ」(貧)「ウヤくシユ」(恭)などと表記する例、促音の「ン」「ンツ」表記例、撥音の「ツ」表記例などが注目される。

 『金句集』は、「帝王事」(22ウ1)「臣下事」(24ウ4)「黎元事」(26ウ3)「政道事」(27オ7)「学業事」(28ウ7)「文武事」(29ウ4)「父子事」(29ウ8)「慎身事」(30オ6)の8部門に分けて、漢籍から金言を集める。部門名は同筆の追記。『金句集』の諸本は10本を越えるが、川瀬一馬氏によれば、東北大学蔵天文20年写本と村岡典嗣氏蔵本とを結ぶ一異本という。川瀬一馬「中世における金言集について」(青山学院女子短期大学紀 要3 1954・11)福島邦道『金句集四種集成』(勉誠社文庫 1977・5)参照。
 西崎亨「龍門文庫蔵室町末期写魯語抜書・金句集〔翻字〕」(武庫川国文28 1986・11)に早く翻刻された。

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