奈良女子大学
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鬪雞神社とうけいじんじゃ

 熊野三山へ向かう「中辺地」(なかへじ)の入り口、紀伊田辺のm標高20m余の仮庵山北麓に位置し、伊邪那美尊ほか熊野十二神を祀る。天保10年(1839)成立の『紀伊続風土記』巻之七一「牟婁郡田辺荘」では、「社伝にいふ 熊野別当湛快の時(湛快は藤原実方亜孫の裔熊野別当泰救の曾孫といふ)三所権現を勧請して新熊野と称す」と伝え、『平家物語』(覚一本巻十一「鶏合壇浦合戦」とりあわせだんのうらかつせん)には、湛快の子の湛増が、平家方につくか、源氏方につくか迷って、七羽ずつの紅白の鶏を社頭で闘わせ、平家の旗色である赤色の鶏が一羽も勝利をあげなかったことによって、源氏方につくことを決したという有名な故実を伝える。現在の鬪雞神社の名称はこの故実による。
 2016年に「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産に追加登録された。


那智参詣曼荼羅図なちさんけいまんだらず 紙本著色
 縦152.0cm×横165.0cm     
鬪雞神社


問い合わせ先
住所 〒646-0029 和歌山県田辺市東陽1-1
交通JR紀伊田辺駅から5分
拝観料無料
お問い合せ0739-22-0155

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