奈良女子大学学術情報センター |
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椿まうでの記 | ||
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天明7(1787)年(或は天明8年)、国学者村田春海が親族の村田並樹と共に、伊勢白子の里より鈴鹿椿の大社へ詣でたときの紀行文。国学者らしく、沿道の古蹟に関する真淵や宣長の説や『古事記』、『日本書紀』の記述を紹介している。
また春海は歌人としても名高く、文中には並樹との歌のやりとりも記されている。
『ふたくさ日記』のもう一人の作者加藤千蔭と共に、古今調の歌風をもつ江戸派を立てた春海らしい作品といえる。
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