解題

作者：松浦武四郎

旅行：安政５年(1858)４月２７日ー５月８日

成立：萬延元年(1860)序
　　　文久３年(1863)刊

江戸時代後期の北方探検家である松浦武四郎が、安政５(1858)年旧暦４月２７日から５月８日まで、北海道の根室を出発して、知床半島をまわり、斜里まで旅した行路を記したものである。注目すべき点は 、地名や山、川などの名前と、その名前の由来が詳しく書かれていることである。また、当時の アイヌ人がどんな生活をしていたかをかいま見ることのできる記述もあって興味深い。

参照：松浦武四郎紀行集　下
　　　日本古典全集　多気志楼蝦夷日誌集　２
　　　拾遺松浦武四郎
　　　北海道郷土研究資料　８　など