奈良女子大学学術情報センター
 所蔵資料電子画像集   江戸時代紀行文集 

 

またぬ青葉

 

本文 翻刻付
 

翻刻文の作成については、
本学文学部日本アジア言語文化学講座の学生の協力を得ました。  

 

 香川景樹が糠糠の妻、包子(かねこ)の死を悼んで、その十三回忌に(実際は 十二年後)書かれた作品。  題名は、病床に包子が詠んだ歌による。
「いろいろの 花見る事も これかぎり  青葉をまたぬ 我身なりけり。」
 逝去は、青葉の季節にはまだ遠い雨の三月十二日、夜明け間近という時であった。

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