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女 訓 身 持 鏡

本  文


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  翻刻文の作成については、本学文学部日本アジア言語  
  文化学講座学生原田智登世さんの協力を得ました。   

               解説
 書名は巻頭・巻末・序文首とも「女訓身持鏡」。題簽角書は「教誡躾 方」。延享3(1746)年大坂向井庄三郎・向井八三郎合板。上下2巻2冊。 著者不明。桃江舎漁舟(詳細未詳)の延享元(1744)年序文を冠する。
 「あるやんごとなきひとのおほせられしをはしばしきゝおきしまゝ」 (3丁オモテ)書いたという。「十一二より・・・ぬいたちのみちならはす るもよし。 のちのち人にぬはするともわれしらすしておぼつかなから ん」(5丁ウラ)といった記述から推すと,かなり上層の女性を念頭に おいた書物であると言えるかもしれない。 上巻では若い女性の気を付 けるべきことが日常の挙措動作の細部に至るまでこと細かに書かれてい る。下巻では,「日のもとにうまれては出いるいきみなこれ和哥のこと ばならずや」(19丁オモテ)と述べられるなど,女性が身につけておく べき教養について,様々なことが述べられている。

神戸大学国際文化学部講師 宇野田尚哉

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