奈良女子大学学術情報センター
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貞 婦 染 女 行 状

 

翻刻付き

本  文


 内題・見返「貞婦染行状」,外題は「現存貞婦染行状」.日尾くに子著,安政4(1857)年江戸文苑閣(播磨屋勝五郎)刊.版本1冊.本文22丁で,そのあとに著者の跋文がある.

 本書は,武州橘郡大谷村の農民平左衛門の妻染(そめ)の孝順貞烈の行跡を顕彰するために著されたものであり,『孝女登勢伝』と同じような性格の書物である.

 著者日尾くに子(1815−1885)は,文政11(1828)年に出羽庄内藩主酒井家の侍女となり,江戸藩邸奥向に出仕した人物で,傍ら日尾荊山に和歌・書を学び,天保12(1841)年に荊山の後妻となり,荊山没後は継子直と竹陰女塾を開いた(『国書人名辞典』).

神戸大学国際文化学部講師 宇野田尚哉

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