奈良女子大学学術情報センター
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婦 女 鑑

   西村茂樹編 宮内省  明治20年刊

 

本  文

巻一 巻二 巻三 巻四 巻五 巻六


 内題・外題・版心ほかすべて「婦女鑑」.6巻6冊.冒頭に序文(杉孫七郎)と凡例を置き,各巻のはじめにその巻の目録をおく.宮内省三等出仕文学御用掛西村茂樹編纂,宮内省文学御用掛山田安栄校勘,宮内省文学御用掛加部巌夫修文.明治20(1887)年7月21日版権届,同年同月出版.宮内省蔵版,御用書林吉川半七刊.

 本書編纂の意図と内容を凡例第1条によって記すと,「婦女行儀ノ淑慝,世道ニ於テ関渉スルコト少カラズ.此書和漢西洋ヲ問ハズ,古今ノ婦人伝記中ヨリ言行嘉良ニシテ,亀鑑ト作スニ足ル者ヲ??シ,以テ婦女子ヲシテ矜式スル所ヲ知ラシム」云々.巻1では20人,巻2では14人,巻3では19人,巻4では24人,巻5では17人,巻6では26人の和漢西洋の女性の事跡が取り上げられている.

 巻1で取り上げられている西洋の女性を紹介しておくと,「路易斯(ルウヰズ)女」「新約克(ニューヨーク)の孝女」「哈徳遜(ハドソン)河の孝女」「黒連窩加(ヘレンウォーカー)」「百底安波(ペチーアムポス)」.なお,西洋女性の挿絵が和漢の女性の挿絵と趣を異にしているのは,鉛筆画を版下にしたためであることが,凡例に述べられている.

神戸大学国際文化学部講師 宇野田尚哉

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