第五半吉
ひより くもりても雨なし
ゑん 女ひじんなり
たび 道つれ有はよし
待人 たより有人は来ず
うせもの よく尋べし出がたし
あきない あがるいぬゐ日也
やまひ 長びく
あらそひ 利ありわだんよし
迷子 西南よりかへる也
音つれ いぬゐの日あり
金銀 和たんなる
方かく 戌亥のかた
第六後吉
ひより ふれどもよくはるゝ
ゑん あくゑんのくべし
たひ ひとりはわろし
待人 さはり有来らず
失もの 遠方を尋ぬへし
あきなひ 人に付てよし
やまひ いのちにきづかひなし
あらそい さはりなし
迷子 ひがし南
音づれ たよりあり
金銀 出来ず
方角 たつみ
第七大吉
ひより てんきなり
ゑん 老女なれはよし
たび ゆきてよし
待人 いつはり多ししかし来
失もの 出る也
あきなひ うりかい共に人と□□てよし
やまい 信心していゆる
あらそい 人たのみしてよし
迷子 ひつしさるより出る
音づれ たよりなし有はひつじさるの日
金銀 とゝなふ
方かく みなみ
第八吉
ひより 晴くもりきはまらず
ゑん とゝなふ□てよし
たび おそく行がよし
待人 きたる
失もの 出るなり
あきなひ うりかいとも見合べし
やまひ いゆる也
あらそい 初わろく後よし
迷子 南の方尋ぬべし
音つれ なけれともよし
金銀 とゝなふ
方角 たつみ
第九吉
ひより なか雨
ゑん とゝなふ
たひ 行はわろし
待人 たよりひる来る夜四つ也
失もの おそくは出ずよく尋る
あきなひ うりよしかいわろし
やまひ ながし命にきづかひなし
あらそい 内さいよし
迷子 南の水辺尋ぬへし
音つれ 子の日有へし
金銀 相談なる也
方角 みなみ
第十吉
ひより はれになる
ゑん 急に取くみよし
たび 戌亥に行てよし
待人 道にてひまいりて来す
失もの 三日過ぎては出ず
あきない うりかいとも利なし
やまひ 大病なれどきづかひなし
あらそい せくべからず
迷子 にしきた
音つれ たよりあり
金銀 はやく手いる
方角 いぬゐ
第十一吉
ひより 雨ふる
ゑん 幼のゑんかはる後よし
たひ いぬゐの方よし
待人 道にてひま入て来
失もの おそけれは出かたし
あきない うごかず
やまひ むつかし
あらそひ はやくすべし
迷子 うしとらをよく尋べし
おとつれ いぬゐの日あり
金銀 出来かたし
方角 うしとら
第十二凶
ひより 長雨なり
ゑん なかたちの人なむつかす
たび 東北へ行てよし
待人 きたらず
失もの 出かたし
あきなひ 手合に付てよし
やまひ なかひくべし
あらそい むつかし内さいよし
迷子 ひとりと出て来る
音つれ ちかきにたより有
金銀 とゝのひかたし
方角 きた
第十三凶
ひより なが雨也天気の日成ばあたなり
ゑん おとこをとく□  
たび つれともの云有
待人 ほかへ行てきたらず
失もの 大ぜいして尋べし
あきなひ 買よし安くとも七日のち上る
やまひ むつかし大切にすべし
あらそい さはり有
迷子 うしとらをたづぬべし
音つれ なし
金銀 とゝのはず
方角 ひかし北
第十四吉
ひより 此雨大水出る
ゑん すへとげす
たび おそく立べし
待人 いつはりて来らず留にならず
失もの ひかしの方尋ぬべし
あきない あがる
やまひ 全快す
あらそい ゆだんすへからず
迷子 出がたし
音つれ よく有べし
金銀 とうしめそうだんよし
方角 ひがし
第十五吉
ひより ながあめ也
ゑん とゝなふなかだちは女よし
たび ゆかぬがよし
待人 きたらす
失もの ひかし南の方にあり
あきなひ 大さかりある也
やまひ 大病なり
あらそい むつかし
迷子 外よりしらせる
音つれ をそし
金銀 とゝなふ
方角 たつみ
第十六吉
ひより はれる
ゑん かなふ
たひ 行がよし
待人 来りてよき事いふ
失もの 出がたけれどおそく出る也
あきない さかり午戌の日
やまひ いゆる
あらそい かち也
迷子 出がたしかくす人有
音つれ なし
金銀 手に入る
方角 にし南

第十七吉
ひより 小ふりにてはれがたし
ゑん むつかしけれともなる
たひ おもしろからず
待人 来とも心はかはらず
失もの ひがし北の方家内は出す
あきない 高下なし上りは有か
やまひ 大病にてもきづかひなし
あらそい ないさいよし
迷子 にしにゐる
音つれ なし
金銀 出来るかた也
方角 ひかしきた
第十八吉
ひより 長あめ
ゑん すへとげがたし
たび 出ぐすみするゆきてよし
待人 道にてひま入有
やまひ 大病也
あらそひ むつかしないさいよし
失もの おき所をわすれしなり出る
あきなひ あかり有
迷子 ひかしの方にゐる尋かたし
音つれ 遠きにあり
金銀 ひまいる
方角 みなみ
第十九吉
ひより 明日はるゝ
ゑん おんなの代よし
たひ つれあるがよし
待人 人をつれきたる
失もの 出るなり
あきない いぬの日あがる
やまひ くすりしるしなし
あらそひ そんなり
迷子 北を尋へし
音づれ ちかきにきく
金銀 そうだんできる
方かく きた
第二十吉
ひより 雨ふる
ゑん できがたく末はとゝのふ
たひ ゆきてよし
待人 道にてくせつあり
失もの 出がたし西北を尋ぬ
あきなひ 買わろし
やまひ 遠きより心よし
あらそい 十分かち也
迷子 遠所よりかへる
おとつれ とんとなし
金銀 らちをそし
方角 西北
第二十一半吉
ひより なかせなり
ゑん なかたちいつはり多し
たび 行てよししかしひま入る
待人 此人あてにならず
失物 大きに出にくし
あきない うごかず見合べし
やまひ なかひくべし
あらそひ なかなをりてよし
迷子 おそくもどる也
音つれ よくあり
金銀 出来る
方角 ひかし南
第二十二凶
ひより はれになる
ゑん すへとけずやむべし
たび 遠方よし近きは悪し
待人 きたらず
失もの 出てそん也
あきない おもはく合て利なし
やまひ ながひく
あらそい 負としるべし
迷子 すくもとる
音つれ なし
金銀 出きず
方かく にし南
第二十三吉
ひより はれて風
ゑん 外よりさはりできる
たび 行て利うすし
待人 □□あり来ることをそし
失もの しれがたし
あきなひ 売買とも見合すへし
やまひ 男はいゆる女はながひくなり
あらそい ひまいれはまける
迷子 出かたしたより有
音つれ 三日の内あり
金銀 出来る
方かく みなみ
第二十四吉
ひより 大雨の□天気かたし
ゑん なりかねて末とげる
たひ 東行よし
待人 明日の夜来る也
失物 西南尋ぬへし
あきなひ うりてよし
やまひ ひるは心よし夜わるしいゆる
あらそい 言談よくすべし
迷子 遠所よりつれ来る
音つれ 四日目にあり
金銀 手には入るをそし
方角 ひつじさる
第二十五吉
ひより 雨風かみなり有
ゑん 二みちかけてうる也
たひ はやくゆくへし
待人 二三日来ず
失物 たづねあたる
あきなひ あかり有
やまひ ちかきに治する
あらそい ないさいしてよし
迷子 東よりいつる是付吉事有
音つれ 夜たよりあり
金銀 そうたんなる
方角 うしとら
第二十六吉
ひより はるゝ
ゑん さはりなし
たひ ぶじなり
待人 おそくともきたる
失物 子ともにとふへし
あきない 買よしあかる
やまひ とうぶんのことなり
あらそい 下にてすむ
迷子 外よりしらす
音つれ 七日の内便り有
金銀 出来てもわろし
方角 にしみなみ
第二十七吉
ひより 風ありてはるゝ
ゑん 悪縁也きるべし
たび 行てよし
待人 おそく来るよき事をきくなり
失物 いづる
あきなひ うりてよし
やまひ 長びけど全快する
あらそい ひまいる
迷子 北ひがし
音づれ たへてなし
金銀 すこしさはる
方角 ひがし
第二十八吉
ひより はれになる
ゑん かはるべし
たひ 行はわろし
待人 おそし
失もの にし南尋べし
あきなひ もち合ひさりなは上り
やまひ むつかし
あらそひ ひまいる
迷子 わすれんによるもとる也
音つれ なし
金銀 てきかたし
方角 にしみなみ