アガロースゲルからのDNA回収法
アガロースゲルで分離したDNAを精製するためには、以下の方法を用いる。
準備:
底に針で穴をあけた 0.5ml容量のエッペンチューブにグラスウールをつめ、さらに、それをフタの切った1.5ml容量のエッペンチューブに入れる。(スパンカラムの作成)

方法:

  1. 目的のDNAを含むバンドをカバーガラスでゲルから切り出し、スパンカラムに入れる。
  2. 2000回転から徐々に10000回転まで回転数を上げ 10分間遠心する。
    溶出液を新しいチューブに移す。
  3. (2)を繰り返し、溶出液を前項のチューブに移す。
  4. 1/10量の4M NaClを加えた後、撹拌する。
  5. 0.7倍量のイソプロパノールを加え、再び撹拌し、室温で10分間静置する。
  6. 14000回転で10分間遠心。
  7. 上清を捨て70%エタノールを加え さらに10分間遠心する。
  8. 上清を捨て、乾燥させた後 20μl のTEに懸濁する。