卒業生の声: 奈良女の学問 [人間科学科]

大学院へのいざない

卒業生の声: 奈良女の学問 [人間科学科]

教育学・人間学コース 2012年3月卒業 Iさん

「他者」との「距離感」

「奈良女子大学はアットホームな大学です」。初めてこの言葉を見た時には驚いたものだが、実際に4年間をこの大学で過ごし、実感するところもある。この大学は、どうやら人やモノとの「距離」が独特なのだ。
 私が学んだ「文学部 人間科学科 教育学・人間学コース」。ここの面白いところは、仲間の研究が自分とは遠いところにあるような気がすることだ。学問領域ごとにコースが分かれているにもかかわらず、同じコースで学ぶ仲間はそれぞれ研究のテーマもその方法もバラバラなのである。(「反社会的趣味」、「茶道」、「インフォームド・コンセント」、...何か共通点を見いだせるだろうか?)人であれモノであれ、「他者」との出会いや関わりから学ぶことは多い。それは同じ所属の友人たちのみならず、他のコースの学生や、他の学科の学生や、先生方との関わりにもいえる。自分の場所と「他者」の場所の「遠さ」を自覚しつつ、時には歩み寄って支え合いながら、一人ひとりが自身の研究を進めていく。さらに興味深いのは、初めは全く関係がないように感じられたもの同士が、学びを進めるにつれて響きあい、思いがけない互いの「近さ」にあとから気付けたりすることである。
 「他者」との「距離」が遠いような近いような、でも決して居心地の悪くないこの大学で、ぜひユニークな学びを経験してほしいと思います。

子ども臨床学コース 2012年3月卒業 Kさん

「人間」について「人間」が学ぶ

人間科学の面白さは、学問の対象が自分も含めた「人間」であることだと思います。日常感じることや体験することのすべてが、学問として成り立つのだと教わりました。卒論のテーマを決めるにあたっては、担当の先生にじっくりと話を聞いていただき、自分の中にある大きなテーマに出あうことができました。私がどんな人間で、何を考え、何に興味を持ち、何に悩んでいるのか、ということに対して先生が興味を持って聞いてくださり、私自身も自分を深く追究することができました。大学院の先輩方やゼミの担当でない先生方も、困ったことがあるといつでも相談に乗ってくださいました。また、学生同士の仲がとても良く、遅くまで学校に残って一緒に課題に取り組んだり、食事に行って励ましあったりと、たくさん支えてもらいました。
 振り返ってみると本当に、「人」に恵まれた大学生活だったと思います。アットホームという言葉がぴったりの、居心地のいい空間でした。

旧 教育文化情報学専攻 2011年3月卒業 Kさん

学ぶということ

私はやってみたい、と思う事をいくつか抱えながら奈良女子大学に来ました。そしてこの専攻に進み、はじめてゼミ発表をした時に、先輩からある質問をされました。それは私にとっては思いがけない所をつくものでした。どうして先輩はそこが気にかかったのだろう?そう思い、発表の後に先輩に聞きに行くと、「私はこう感じたし、こういう考え方もあると思うよ」と詳しく説明してくださいました。
 教育文化情報学には実に様々な学生がいて、「え、同じ専攻?」と思うようなテーマの発表を聞く機会がたくさんあります。「こんな事ができるのか」と感心したり、率直に疑問を投げかけることができます。そして、自分はなにがしたいのか・どんな事ができるのか、を探求できる場所です。また、その途中で迷ったり、行き詰ったりしたときには学生の姿勢を尊重し、熱心に支えてくださる先生方、一緒に考えアドバイスをくれる学生がいるところです。やりたい事があるときに、また反対になにをすべきかわからなくなったときにも、大学へ向かい控室へ行けば誰かが迎えてくれるという場が、私にとっての奈良女子大学です。

pagetop