卒業生の声: 奈良女の学問 [言語文化学科]

大学院へのいざない

卒業生の声: 奈良女の学問 [言語文化学科]

ヨーロッパ・アメリカ言語文化学コース 2012年3月卒業生 Y.K.さん

艶やかな袴姿の友人たちと言葉を交わした記憶も新しい今年の四月、私は大学院へ進学しました。より専門的な知識を要するイギリス文学の授業は難しいながらもやりがいがあり、面白いです。今まで触れてこなかった分野や作品にも触れ、浅い理解だけでは本来の味わい方をすることはできないと痛感しています。戸惑い、悩むこともありますが、先生方や院の先輩同輩、学部の後輩と共に学ぶことのできるこの恵まれた日々を大切に、いまこのときに「文学する」意味を考えながら、自身の研究と向き合っています。

日本アジア言語文化学専攻 2005年3月卒業 Sさん

日アで得たもの

高校時代に国語が好きだったから…そんな理由で選んだ日本アジア言語文化学専攻で、私はいきなり壁にぶつかりました。講座の学生は、皆とにかく勉強熱心。軽い気持ちで所属した勉強嫌いの私には、ちょっと考えられないような世界がそこにはあったのです。
しかし、そんな私でも、熱心な先生のもとで一つの作品に向き合っていくうちに、学ぶ楽しさ、知る喜びを少しずつ感じていくことになりました。そして、卒業論文を書く頃には、手探りでではありますが、自ら選んだ作品の疑問なところ、テーマを決め、答えを見つける努力を惜しみなくできるようになりました。現存しないかもしれないと半ば諦めていた作品の典拠が見つかった時の嬉しさを、論文を書き終えた今もはっきりと覚えています。
 国文学は、その作品が書かれた時代にタイムスリップできる学問です。文化や歴史を身近に感じられる奈良という地、そして真剣にそのような学問に取り組める日アという環境で学生時代を過ごせたことを、大学を離れた今もとても嬉しく思っています。
 国文学を直接仕事に活かすことはできないかもしれませんが、日アで得た、物事に真剣に取り組むという姿勢を忘れず、日々精進していきたいと思います。

日本アジア言語文化学専攻 2002年3月卒業 Uさん

中国語との出会い

私の学生時代の最も大きな収穫といえば、「中国語との出会い」である。奈良女子大学文学部は私のような人間には有難かった。専攻を2回生から選択するので、1回生の間は全く自由な履修ができるからだ。特定の志を持たずに入学し、しかも他の第2外国語を履修していた私が「中国語」の音に触れて方向転換、2回生で改めて中国語を学習し直した。そして、3回生の折に、協定大学である中国の南京大学に留学、1年間中国語にどっぷり漬かった生活を送った。それからも学生という身分を活用して、頻繁にアジアに出かけた。アジアにはそこかしこに中国語の通じる人間がおり、彼らと会話が成立するたびに、「言葉のスキルというのは宝物である」と強く感じた。中国語の持つ音楽のような響き・・これが私を魅了してやまず、「将来は、何としてでも中国語のある環境に身を置きたい」と思うようになった。その願いが叶い、現在シンガポールで営業の仕事をしている。中国語に出会ったからこそ生まれた選択肢だと言える。
 これから奈良女子大学文学部を目指す皆さんに言いたいのは、一点だけを見つめて入学して欲しくないということ。視野を広く持って、たくさんのことを受け入れて欲しい。そして何かと出会い、その前方に道を切り開いていって欲しい。学生時代はそのための期間であり、それを可能にする環境がここには備わっていると私は確信している。

日本アジア言語文化学専攻 1998年3月卒業 (2001年3月大学院博士前期課程修了) Nさん

奈良女子大学から離れて数年が経ちましたが、今でも、日本アジア言語文化学共同研究室で友人や先輩方と文献に埋もれていた時間を懐かしく思い出します。
 日アの授業は、研究の第一線で活躍されている先生方から熱心にご指導いただく少人数の授業であり、準備には相当の時間が必要でした。しかし、文献に出てくる一言一句の意味やその歴史を自分の手で調べていくことは、とてもワクワクする作業でした。時には、先生の研究室で授業を離れてお話を伺ったり、文学好きの仲間と夜を徹して熱く語ることもありました。そんな時間をもっと続けたくなった私は、大学院に進学して、自分の納得がいくまで修士論文に取組みました。
 公務員として就職したため、仕事と国文学の研究とは直接関わりはありません。でも、「言葉」について真剣に向き合い、文学に表現される「人間」を掴もうとした日アでの経験は、私の中で非常に貴重な財産となっています。

ヨーロッパ・アメリカ言語文化学専攻 2005年3月卒業 Jさん

奈良女子大学は、とても小さな大学です。小さな大学だからこそ、同級の友人たちとはもちろん、先輩や後輩、先生方との絆は深いように思われます。1年目はドイツ語を学び、2回生からフランス語を学びながらフランス文学に挑むという冒険をしましたが、そういう進路を受け入れてくれる講座でした。ゼミでなくとも、学生が4、5人という授業もあり、気は抜けない分密度の濃い、充実した4年間を過ごせました。
 初めて親元を離れ、奈良で過ごした4年間。最初こそ、とまどいや寂しさにおそわれたものの、周囲の人の優しさに包まれて、とても幸せな日々でした。卒業と同時に奈良を離れたものの、奈良が恋しくて仕方なく、「ホームシック」ならぬ、「奈良シック」にかかったりもしました。
私はミュージカル、特に『レ・ミゼラブル』の大ファンですが、卒業研究では、原作と対照しながら、ミュージカルという表現形式の特性を追求しました。そこで考えたことは、単なる趣味の域を超えて、これから私が一生涯考えていくテーマになると思います。
 信頼できる友、敬愛する先生方、愛してやまないフランス文学・・・それらに巡り会う機会を与えてくれたこの大学に深く感謝しています。

ヨーロッパ・アメリカ言語文化学専攻 2003年3月卒業生

天才達に学んで

英文学といえばシェイクスピアくらいしか思い浮かばなかった私が英米文学を専攻したのは、ほんの偶然。そこで出会ったディケンズ、オースティン、マーク・トゥエイン…何十年、何百年と世界中の人々に読まれ、現代まで受け継がれてきた天才達の言葉。そして将来たとえ自分が死んでも多くの人に感動を与えるであろう物語の数々。それらをより深く洞察し、人間考察の面白さを味わうこと。英米文学の魅力はまさしくそこにあると思います。また違う国の言葉を駆使して、違う文化に足を踏み入れるという体験は、必ずやあなたの世界を広げてくれるでしょう。緑あふれる奈良の地で、広い視野と、文学を楽しめる生き方を学んでみませんか。

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