卒業生の声: 奈良で学ぶ [言語文化学科]

大学院へのいざない

卒業生の声: 奈良で学ぶ [言語文化学科]

旧 言語情報学専攻 2003年3月卒業 Oさん

奈良賛歌

土地を愛し土地から愛されるという感覚、いわゆる「土着愛」というものに、私は奈良で初めて目覚めました。たとえ知る顔がひとつもなくなってしまっても私は心から「ただいま」を言い、そして「おかえり」と迎えられる確信をもってこの春旅立ちました。懐かしく思い出されるのは、寺だらけの田舎で青春を送るはめになった己の運命を呪い、卑屈だったあの若かりし自分。孤独と絶望のうちに彷徨った奈良の野や山、池のほとりの柳や二月堂から眺めた夕焼けは、ほんとうに優しかった。なかばやけで「渋好みの女子大生」を目指した私は、いつのまにか本当に心から奈良を愛し始めていたのでした。そして奈良は教えてくれました、自分や自分の人生、自分を取り巻くものを愛する術を。奈良という場所で学生として青春を送ることができたことを今では有り難く思っています。そして奈良は訪れるすべての人に同じように優しく、特別であることは間違いありません。

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