まほろば叢書

まほろば叢書

 奈良女子大学文学部では、研究の活性化と研究成果の社会への広報を目的として、このたび「奈良女子大学文学部〈まほろば〉叢書」を創刊することとなりました。その第1号として、『大学の現場で震災を考える』が2012年4月初めに、かもがわ出版より発刊されました。これは、2011年6月、文学部で開催した「東日本大震災ウィークin奈良女子大学文学部、授業の中で震災を考える」に参加した授業をもとに編集されたものです。

 〈まほろば〉叢書は、今後さまざまなテーマについて、年に2冊程度のペースで刊行される予定です。
 

奈良女子大学文学部〈まほろば〉叢書の発刊にあたって

 
 全地球を覆う市場と情報のシステムが至るところで破び始めている時代にあって、「文学的知」はどのように行く手を照らす光となりうるだろうか。いかなる知であれ、その成果はけっして声高にではなく、明朗にして涼やかなる声で、発信されることをみずから望んでいる。いにしえより国の〈まほろば〉であった古都奈良の学府から、わたしたちは新しい声をあげたいと思う。人間のいとなみとその歴史について、また社会と言語にかかわる事象をめぐって、わたしたちはたゆみない考究と思索の実践、その交換と伝授につとめてきた。深い学理と精密な論証を必要としながらも、同時に人間的な肌のぬくもりや息づかいをたいせつしたいと願う知の研鑽こそが、わたしたち文学部が追求しているものである。そうした現場からうまれた、ささやかなしかし力の結集である成果をお届けしたい。(2012年2月)


▼ 奈良女子大学文学部〈まほろば〉叢書8

柳澤有吾著
『パブリックアートの現在―屋外彫刻からアートプロジェクトまで』

 

はじめに

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第1章 「彫刻のある街づくり」と「野外美術館」

    

第2章 都市のアート

 

第3章 外から内へ/内から外へ

    

第4章 アートプロジェクトの試み

    

▼ 奈良女子大学文学部〈まほろば〉叢書7

齊藤美和編
『イギリスの詩を読む』

はじめに

第一章 詩は写実する

    シェイクスピアのエクフラシス

第二章 詩は喩える

    エンブレムと読むジョン・ダン

ある日の授業風景 その1 ―創作編―

    奈良女生の創作エンブレム

第三章 詩は物語る1

    〈取り替え子〉として読む『ゴブリン・マーケット』

第四章 詩は物語る2

    「シャーロットの姫」にみる芸術する女の運命

第五章 詩は変奏する

    居間に巣食う蛇嫁たちの唄

ある日の授業風景 その2 ―実践編―

    蛇を探せ!

図版リスト一覧

参考文献

作品と注釈

 

 

 

▼ 奈良女子大学文学部〈まほろば〉叢書6

鈴木康史編
和合亮一が語る福島
       ―講演会・インタビューと奈良女子大生の福島訪問記―

第1章 「福島に生きる 福島を生きる」

     ――奈良女子大学文学部公開講座 和合亮一講演会

第2章 「僕は震災では変わってないんです」

     ――奈良女子大生による和合亮一インタビュー

第3章 奈良女子大生による和合さん訪問記

     ――三年目の福島市から原発まで

 

 

▼ 奈良女子大学文学部〈まほろば〉叢書5

小川伸彦・水垣源太郎 編
ベネディクト・アンダーソン奈良女子大学講義
       (付)討議記録「想像の共同体」論の受容と射程

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第1部 ベネディクト・アンダーソン 奈良女子大学講義

アジアのナショナリズム

 1 アジアのナショナリズム

      ――ナショナリズムの四類型に照らして

 2 アジアのナショナリズムの特徴

      ――大いなる多様性

 3 王位継承と女性

 4 女性政治家とナショナリズム

      ――アジアとヨーロッパ

 5 国境の問題

  質疑・懇談会でのやりとり

第2部 討議記録 「想像の共同体」論の受容と射程

 1 アンダーソンと日本

      ――受容のあり方から見えるもの

 2 「生きられるナショナリズム」

      ――ナショナリズム理論の説明力をめぐって

 3 ナショナリズムとジェンダー・身体性

 

 

▼ 奈良女子大学文学部〈まほろば〉叢書4

鈴木広光 編
「徒然草」ゼミナール

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第1章 『徒然草』を「異文で読む」とは?

第2章 語りと焦点化――その諸相

第3章 変容する語りの構造

 

 

 

 

 

▼ 奈良女子大学文学部〈まほろば〉叢書3

吉田孝夫 著
語りべのドイツ文学

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1 ホッツェンプロッツをドイツ語で

2 妖怪の故郷を語る

3 ハリー・ポッターと核戦争のあいだで

4 「ぼくはクラバート」――民話と名のり

5 辺境・賤民・ソルブの伝説――『クラバート』の背景

6 ゲームとしての人生

7 語りべとして――おわりに

 

 

▼ 奈良女子大学文学部〈まほろば〉叢書2

浜田寿美男・麻生武 編
現場の心理学

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第1章 子どもの育ちの現場で――発達心理学の視点から

他の人には見えない友人をもつこと(麻生武・筑田奈沙)

第2章 子育ての現場で――臨床心理学の視点から

日本とイギリスの子どもの育ちから見えてきた関係の多層性(土屋明日香)

第3章 法の現場で――法心理学の視点から

満員電車で痴漢と間違われた男の話(浜田寿美男)

第4章 生徒たちの現場で――ジェンダー心理学の視点から

なぜ少女はボーイズラブを好むのか(池田曜子)

第5章 日常の認知の現場で――認知心理学の視点から

心は現場にある(天ヶ瀬正博)

 

 

▼ 奈良女子大学文学部〈まほろば〉叢書1

三野博司 編
授業の中で震災を考える―文学部の試み―

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Ⅰ 共感の遠近法

「共感の遠近法」と「罪なき罪悪感」(柳澤有吾)

震災から見つめなおす人間と社会(天ヶ瀬正博)

震災とフランス文学(三野博司)

Ⅱ 歴史に見るフクシマ

戦後日本政治と原子力

   ――ヒロシマからフクシマへの必然(小路田泰直)

震災と娯楽――文化に何ができるのか(鈴木康史)

日本古代の震災記事(舘野和己)

Ⅲ 脱原発は可能か

東日本大震災で、日本の社会は変わるのか(栗岡幹英)

震災とスポーツの奇縁(甲斐健人)

 

 

 

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