研究科長挨拶


本学大学院博士後期課程(ドクターコース)は2020年4月から新しい姿に形を変えることとなりました。すなわち、これまでの比較文化学専攻、社会生活環境学専攻、共生自然科学専攻、複合現象科学専攻、生活工学共同専攻という5専攻体制から、人文科学専攻、生活環境科学専攻、自然科学専攻、生活工学共同専攻から成る4専攻体制の組織に再編成されることになりました。これに伴い、研究科の名称も人間文化研究科から人間文化総合科学研究科と変更することに致しました。

新しい大学院博士後期課程は、学生の拠って立つ基本的な学問分野の系統やdisciplineを明確化するとともに、分野の壁を越えた先端的・融合的な研究活動にも目配りした教育体系が構築されています。今回の組織改編によって、2014年度に実施した3学部(文学部、生活環境学部、理学部)の組織改編、2016年度にお茶の水女子大学と共同で実施した大学院生活工学共同専攻(博士前期・後期課程)の新設、2018年度に実施した大学院博士前期課程(マスターコース)の組織改編と続いた一連の改革が一段落し、大学の学部から大学院博士前期課程、博士後期課程へと繋がる一連の学びの体系が確立されたことになります。

本学大学院は、教育・研究環境の充実のための努力を続けています。長期履修学生制度や夜間・休日を含めた柔軟な教育指導カリキュラムの整備、キャリア開発のためのプログラム、子育て支援のためのサポート体制などはその一例です。また博士後期課程では2019年度入学生から再チャレンジ型若手女性研究者支援制度(博士後期課程中退者が本学大学院博士後期課程で博士号の取得を目指す場合の、入学金不徴収と既修得単位認定の支援制度)、2020年度入学生から博士前期課程修了者博士号取得支援制度(本学大学院博士前期課程を修了した社会人が本学大学院博士後期課程で博士号の取得を目指す場合の、入学金不徴収支援制度)を導入し、女性研究者の育成支援を行っています。大学が学生支援の努力を続けることは勿論です。しかし大学院教育には、入学金や授業料以上に多額の税金も投入されています。そういう背景も踏まえれば、大学院に入学し勉学・研究しようという皆さんには、ぜひ、個人の能力・スキル・キャリアの向上とともに、自分の勉強・研究活動の成果を社会に還元するという高い志を持って、本学大学院への入学を目指していただきたいと希望します。

大学院は在籍する大学院生自身が主役です。自分達こそが、教員や事務職員と力を合わせ、活力ある大学院を作り上げるキーパーソンなのだ、という主体的・意欲的な意識を持った方に、多数、入学していただけるよう期待しております。

奈良女子大学大学院人間文化総合科学研究科長
高 田 将 志

↑ TOP