佐保塾寺社めぐりシリーズその5 『世界遺産宇治平等院探訪』
      

平成20年6月14日(土)午後12時30分〜
講演会 演題 「平等院について」
講師 宮城俊作先生 奈良女子大学生活環境学部教授(住環境学)
         ランドスケープデザイナー
見学 宇治平等院鳳凰堂・鳳翔館(ミュージアム)
宇治平等院見学と講演 京都支部担当

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 鳳凰堂の右手の細道を少し上ったところが浄土院。ここで、宮城俊作先生のお話を伺った。先生はこの平等院、最勝院のお生まれで、豊かな自然環境、文化環境の中で成長された。大学や大学院で造園学、農業研究学、デザイン学など幅広く学ばれ、現在、ランドスケープデザイン、都市デザインを専門とされ、日本では数少ないランドスケープ・アーキテクトとしてご活躍で、2001年からは奈良女子大学生活環境学部の教授でもある。
 コンピューターグラフィックによる往時の平等院の再現、勝川春亭筆の江戸時代中期の平等院の絵図など映像を駆使して話を進めてくださった。鳳凰堂の中心線は北に7度ぶれているが、夏至から冬至に至る太陽の動きを考え、堂内に入り込む光線を計算に入れて建てられているとのこと。庭園の発掘により、池の州浜を復元したところ、風が吹いた時の池の波の立ち方が違った等、古人の知恵のすばらしさを解き明かして下さった。
 2005年第一期、2007年第二期の修理が完成したが、本尊の阿弥陀如来の修理の時の様子や扉に描かれている九品来迎図、天蓋の細部など大きな映像を通して説明を聴くと改めて平等院の造形のすばらしさを実感することができた。
 2002年完成した宝物館・鳳翔館は鳳凰堂との段差を利用して、地下に作られている。国宝を地下に収蔵するのはこれまで例のないことで、景観を考えながら新しい建物を造っていく、ただ古いものを守るだけでなく、古さの中に新しいものをいかに取り込んでいくか、今後の50年を見据えて寺の将来を考えていきたいと話を結ばれた
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当日の風景