佐保塾講演会  「奈良の柿四方山話」 を開催しました。

講 師  濵埼貞弘 氏(奈良県農業研究開発センター 加工科総括研究員)

日 時  平成29年7月15日(土)13:30~15:30(開場13:00)
会 場  佐保会館2階大ホール(奈良女子大学構内)

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 梅雨明けかと思うような晴天に恵まれ、講演会は参加者の半数弱が佐保会員外という盛会ぶりであった。

 テーマは日本の、とりわけ奈良の代表的果物「柿」。その歴史は桃などに比べると意外に新しく、一般に食されるようになったのは奈良時代の頃という。それを「伊弉諾尊(イザナギノミコト)」などが登場する神話に始まり、中国をも含む生活文化との関係から読み解いた。
 このことを踏まえて、柿の種類、美味しさ、そして、美味しさを楽しむコツと見分け方、また、果実だけにとどまらず、柿の葉・柿渋の効用と活用・実態、今後の展望へと発展し、消費者のニーズを踏まえた商品開発・マーケットへと話題が展開した。
 会場からも、美味しさ、柿の木の育て方だけでなく、生産・管理面での質問も出て、現状と課題も浮かび上がった。また柿渋の自然環境保持への活用・展望等々、今後のさらなる研究開発も期待されるなど、バラエティに富んだ豊かな内容であった。幅広い知識とその話題性で、会場は次第に「濱崎ワールド」に包まれ、和やかなうちに「柿の魅力」に迫った一日であった。

 「たかが柿、されど柿」、秋が待ち遠しくなった!

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当日の風景

     

     


当日のポスター