猿沢池


えつ:猿沢池って、写真写りがいいよな。
まり:ほんま。おまけに今、工事中やし、今見に来ても、しょうもないよなぁ。
えつ:うん。そういえば、このあいだ、猿沢池に住んでるカメ、コイの引っ越しがあったよなぁ。
まり:知ってる、知ってる。この池にあんなにたくさんの生き物がおったなんて、驚き。金魚とかエビもおったって噂やで。
えつ:へぇ。ミステリアスやなぁ。ミステリアスっていえば、昔から猿沢池には七不思議があって、「澄まず、濁らず、出ず入らず、蛙(かわず)わかず、藻は生えず、魚が七分水三分」って言われてんねんで。どう思う?
まり:なんやそりゃ!?まぁ、昔はそうだったんかもしれへんねぇ。
えつ:でもなぁ、この池には悲しい言い伝えがあってね、美しい采女(うねめ)が、天皇の浮気を恨んで身投げしたんやって。ほんで、天皇が不憫に思って、池の西に采女神社を建てたと言われてるらしいよ。
まり:中秋の名月の日に、采女祭があるよね。あれも、哀れな采女を偲んでなんやね。かわいそうやね。
えつ:関係ないけど、采女祭の采女役の人って毎年美人やなぁ。うちの大学の人もよくエキストラで参加してるけど、今年の采女祭、私らも参加せーへん?
まり:しよ、しよ。

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