■奈須正裕 先生の指導・助言の概要
- 研究開発は、次の学習指導要領のアイデアを出すもの
- 資質・能力のレベルの研究であり、いままでの実践を表現するものであればよい
- カリキュラムは表現である
- 実感・事実を大事にし、それらを表現する枠組み、言葉を探す作業がポイント
- しかし、みんながしっくりこない場合もあるので、そのときは質の良い妥協を
- ピッタリこないところは抵抗すること
- 自分に表現→同僚に表現→外部に表現
- わかりやすさ=統一性を持つ(枠組み・言葉の共有化)
- ピッタリする言葉探しが研究といってもよい
- 新しい言葉でないと表現できない場合を除いて、新しい言葉を作らない方がよいだろう
- いままでの良さ・問題点を自覚するのが第1歩であり、それらを相互に確認することが大切
- それなしで木に竹を接ぐと、研究開発で授業のアベレージが落ちることがあるので注意が必要
- 研究開発は慌ててやらないこと
- 学習領域・しごと・けいこ・なかよしを、同じ枠組み・言葉で表すことができるか?
- 慌てないで、実感を基にこれだと思うまで言葉をつめることが大切であり、その言葉について議論して決着すればよいし、しなければズレを確認する
- 専門教科での思いこみがあるかもしれないので注意
- 「生活」という言葉の使い方、ニュアンス、どう表現するかをしっかりと確認すること
- 「教科は生活の部面である」
- 戦後のカリキュラム改革の中で、「生活と科学」「経験と知識」の二分法を前提にカリキュラムを作ったところ(例えば、コアカリキュラム)は、続かなかった
- 生活と科学、経験と知識を実践の中でどう統合、統一するか?
- 教科学力を生活実践における問題解決との関係で考えるPISA型学力を、文科省も本気でやろうとしている
- 「しごと」をどう位置づけるか、「しごと」の系統表は作るのか?作れるのか?
- 「しごと」の学力論
- 各教師が作ったものの中で共有できるものを探す
- カリキュラムの記述の水準は地図のようなもので、縮尺をあげたり下げたりする
- 精密な地図は毎時間の授業、ちょっと引くと単元、もうちょっと引くと教科の学力論、もっと引くと学校教育目標
- 記述すると言葉にとらわれるので記述しない学校もあるが、それでもうまくいくのは文化として共有されているから
- 意思決定が共有されることは、書いているのと同じで不文律
- しかし、書かないとしんどくなっていくだろう
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