研究紀要 第28集

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目次

・研究開発 第一年次の研究をまとめたものです。
公開研究会の記録(神長美津子先生ご講演)も掲載しています。

【内容について】

今回の研究開発では、他者(小学校教諭や保護者など、幼児教育実践者以外の人々)に、いかに「見えない幼児教育」が「教育」であるかを伝えるために、自分達の保育を「言語化」し「自覚」して「教育」を行うことを意識し、以下の2つの側面から見直しを行いました。

−身の回りの〈モノ〉(素材)についての見直し−
 子どもの活動を詳細なエピソード記録として残し、その「素材」は子どものどのような行為を誘発しているのか、その「素材」を用いることによってどのような学びが子どもにあるのかを考察。
(「植物」や「パズル」などに関わる子どもの姿から「子ども」と〈モノ〉の関わり方を中心に考察)

−子どもが遊びの中で十分に学びを得るために必要な保育形態の見直し−
 「自由選択活動」の経験知をカリキュラムとして表現し、それに加えて自らを他者に身体や言語を介して「表現」することによって協同的な学びも促す教育課程作りのための基礎研究。
(それぞれの年齢の子どもたちが集団の場でどのように他者と言語交流しているかを観察し、教師がどのように場を作り、子どもたちの表現形成の徹底化を図るかを考察)


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