研究院 自然科学系 【数学領域】

加古 富志雄(かこ ふじお):教授 工学博士
研究概要: 数式処理システムの構築(有効浮動小数型・複素数型を装備した近似代数用の数式処理システムGALを構築。)/計算機による近似計算アルゴリズムの研究(線形代数やグレブナ基底などの代数演算の多くを近似代数の観点から算法化、および応用。)/ヘッケ環の線形表現と結び目の平行化不変量の研究
専門分野: 計算機代数
講演可能題目: ★数式処理とその応用

小林 毅(こばやし つよし):教授 理学博士
研究概要: 主に低次元の位相幾何学、特に三次元多様体論について研究しています。またそれに関連した数学(結び目理論、力学系理論、葉層構造論など)に興味を持って研究しています。最近は、このような理論に関係して、「流体の効率的な混合」,「折り紙の構造」や「パーシステントホモロジーによるビッグデータ解析」等についても興味を持っています。
専門分野: 位相幾何学
講演可能題目: ★結び目の数学 ★折り紙の数理 ★暗号のお話し ★あみだくじの話し(小学生向け) ★空気と遊ぼう(小学生向け) ★その他「論理の話」「空間の向きと行列の話」等高校のカリキュラムに関連した話題

篠田 正人(しのだ まさと):教授 博士(数理科学)
研究概要: バーコレーションに関する臨界現象の研究(統計力学の数学モデルの解析を行う。そこで現れる現象がモデルとなるグラフの設定にどのように依存するかという点に特に興味を持っている。)
専門分野: 確率論
講演可能題目: ★確率論とその応用 ★フラクタルの数学

角田 秀一郎(つのだしゅういちろう ):教授 理学博士
研究概要: 複雑系を研究するための有力なアプローチの一つである内部観測が数学に問いかける問題を数学に「私」を導入する方向で考えたい。
専門分野: 代数幾何学、人理学、準線型多様体
講演可能題目: ★複雑系の数学的記述 ★21世紀の「数と式」

松澤 淳一(まつざわ じゅんいち):教授 理学博士
研究概要: 代数曲面の群論的研究/群の表現論
専門分野: 群論、リー群・リー環論
講演可能題目: ★正多面体の数学

森藤 紳哉(もりとう しんや):教授 博士(数理科学)
研究概要: フーリエ変換をある意味で局所化したウェーブレット変換を用いて,様々の解析を行う。ラドン変換との関連にも注意している。
専門分野: ウェーブレットと偏微分方程式
講演可能題目: ★ウェーブレットとラドン変換

柳沢 卓(やなぎさわ たく):教授 博士(理学)
研究概要: 特異摂動極限としての対称双曲系境界値問題:対称双曲系に対する初期境界値問題を、散逸効果を限りなく0に近づけた時に得られる特異摂動極限と捉える事により、適切な境界条件のクラスを特定する。
専門分野: 偏微分方程式論・応用数学
講演可能題目: ★プラズマの閉じ込め問題に現れる境界値問題の数学的理論

山下 靖(やました やすし):教授 博士(理学)
研究概要: 双曲多様体の具体的記述を計算機を用いて行うための研究を行っている。
専門分野: 計算機トポロジー・数理情報学
講演可能題目:

梅垣 由美子(うめがき ゆみこ) :准教授 博士(数理学)
研究概要: 整数論
専門分野: 整数論
講演可能題目: ★ゼータ関数と整数論

岡崎 武生(おかざき たけお):准教授 博士(理学)
研究概要: フーリエ変換をある意味で局所化したウェーブレット変換を用いて、様々の解析を行う。ラドン変換との関連にも注意している。
専門分野: 整数論 保型形式
講演可能題目: ★保型形式とゼータ関数

片桐 民陽 (かたぎり みんよう):准教授 博士(理学)
研究概要: グラフ多項式のカテゴリー化とそのコホモロジー群の構造に関する研究
専門分野: 幾何学
講演可能題目: ★幾何学とその応用

張 娟姫(じゃん よんひ):助教 博士(理学)
研究概要: 結び目理論を中心として、低次元位相幾何学の研究を行っている。
専門分野: 位相幾何学
講演可能題目: ★結び目の数学

嶽村 智子(たけむら ともこ):助教 博士(理学)
研究概要: 多様なモデルに対応する確率過程の構築を目指し、その性質を研究している。
専門分野: 確率論、確率過程論
講演可能題目:

村井 紘子(むらい ひろこ):助教 博士(理学)
研究概要: 結び目や三次元多様体の位相幾何学的研究
専門分野: トポロジー
講演可能題目: ★結び目の数学  ★トポロジー〜やわらかい幾何学〜


研究院 自然科学系 【物理学領域】

上江洌 達也(うえず たつや):教授 理学博士
研究概要: ニューラルネットワークの統計力学的研究:ニューロンとシナプス結合荷重のダブルダイナミックスの研究/免疫系ネットワークの力学系モデルの解析:大自由度免疫ネットワークのダイナミクスの統計力学的研究
専門分野: 統計物理学、非線形動力学
講演可能題目: ★脳をまねる−連想記憶モデルの物理学による解析− ★ニューラルネットワークの統計力学的研究−パーセプトロンによる学習− ★免疫系の力学系モデルによる数値的・理論的研究

清川 修二(きよかわ しゅうじ):准教授 博士(理学)
研究概要: 高密度プラズマの電子構造及び熱力学的性質の研究:TCPの電子構造及び光吸収の密度汎函数法による解析。/TCPの原子配置のMonte Carlo及び分子動力学による解析。
専門分野: プラズマ物理学
講演可能題目:

戸田 幹人(とだ みきと):准教授 理学博士
研究概要: 化学反応の動力学とカオス:化学反応の統計理論を力学系カオスの立場から問い直し、局所平衡近似を越えた動力学理論を建設する。/カオスにおける量子古典対応:カオスに対応する量子系の特徴付けを通し、量子系における統計力学の基礎を問う。
専門分野: 物理化学、情報通信工学
講演可能題目: ★一見、簡単に見える系が複雑な動きをする理由を考える

林井 久樹(はやしい ひさき):教授 理学博士
研究概要: タウ・レプトンを用いた素粒子物理の研究/B中間子及びタウ粒子におけるCP非保存現象の研究/高エネルギー光子・光子反応の研究
専門分野: 高エネルギー物理学
講演可能題目: ★素粒子と宇宙:最近の研究から

比連崎 悟(ひれんざき さとる):教授 理学博士
研究概要: 深く束縛されたπ中間子原子及び原子核のエキゾチックな状態の研究:原子核内における中間子の性質や相互作用を詳細に調べることにより、強い相互作用の持つ対称性が原子核内でどのように回復してるか研究することを目的としている。中間子−原子核束縛状態の生成方法の研究及び実験から得られる情報の理論的な解析などを行う。
専門分野: ハドロン・原子核物理学理論
講演可能題目: ★現代のハドロン、原子核物理学

宮林 謙吉(みやばやし けんきち):教授 博士(理学)
研究概要: B中間子崩壊過程におけるCP非保存現象の研究:中性B中間子がJ/ψ中間子と中性π中間子、あるいはJ/ψ中間子とKs中間子へと二体崩壊する場合のCP非対称度の測定に取り組んでいる。
専門分野: 高エネルギー物理学
講演可能題目: ★CP非対称性とBファクトリー実験 ★基本粒子をとらえる、調べる

山内 茂雄(やまうち しげお):教授 理学博士
研究概要: X線天文衛星を利用した観測に基づく、高エネルギー天体現象の研究。 特に私たちの銀河系の中心に位置するブラックホールを含む銀河中心領域の活動性、超新星爆発により生成される高温プラズマガスや高エネルギー粒子からのX線放射の研究を行っている。
専門分野: 宇宙物理学、X線天文学
講演可能題目: ★X線で観る宇宙

吉岡 英生(よしおか ひでお):教授 理学博士
研究概要: 一次元電子系では強い量子揺らぎによって三次元物質にはない興味深い現象が存在する。その現象を・擬一次元有機導体の電子状態・カーボンナノチューブ、ナノグラファイトリボンにおける電子相関効果を対象に研究。
専門分野: 物性理論
講演可能題目: ★超伝導の科学

石井 邦和(いしい くにかず):准教授 博士(理学)
研究概要: 高速イオンビーム入射における物理現象/ 低速多価イオン入射における物理現象
専門分野: 物性一般(含基礎論)
講演可能題目:

太田 直美(おおた なおみ):准教授 博士(理学)
研究概要: X線や他波長の観測による銀河団の構造進化の研究を行っている。また、将来のX線観測衛星プロジェクトに向けて超高分解能X線カロリメータの較正や観測計画の立案を進めている。これらを通じて宇宙のダイナミックな進化の解明や宇宙論への制限を目指している。
専門分野: 宇宙物理学
講演可能題目: ★宇宙最大の天体、銀河団の進化を探る

狐崎 創(きつねざき そう):准教授 理学博士
研究概要: 粉体系のレオロジーと破壊現象を実験と理論の両面から研究しています。また微生物の集団運動の結果生じるパターン形成の数理を調べています。
専門分野: 非線形動力学
講演可能題目: ★粉体のレオロジーと破壊現象の研究 ★微生物の集団運動の数理的研究

高橋 智彦(たかはし ともひこ):准教授 博士(理学)
研究概要: 大統一理論、弦理論の研究に取り組み、素粒子の相互作用を記述する標準理論を超えた新しい物理を探っています。
専門分野: 素粒子論
講演可能題目: ★素粒子の統一理論と弦理論

土射津 昌久(つちいず まさひさ):准教授 博士(理学)
研究概要: 遷移金属化合物や分子性導体では、電子間に働く強い相互作用により、高温超伝導現象をはじめ、さまざまな興味深い電子状態が実現します。これら多体相関効果に起因する物理現象を、理論的に解明することを目指して研究を行っています。
専門分野: 物性理論
講演可能題目: ★超伝導現象を探る〜多数の電子の多様な顔〜

永廣 秀子(ながひろ ひでこ):准教授 博士(理学)
研究概要: ハドロン・原子核分野の理論的研究。特にハドロン(強い相互作用をする粒子)の生成・崩壊反応、中間子原子核生成等の研究を通して、これらの粒子の従うべき物理法則・対称性などを探る研究
専門分野: ハドロン・原子核理論
講演可能題目: ★中間子原子核、エキゾチックハドロン

松岡 由貴(まつおか ゆき):准教授 博士(理学)
研究概要: 磁性合金やマルテンサイト合金の相転移に関する研究。ESRを用いたセラミック中の磁性不純物測定。
専門分野: 固体物性(磁性・金属・低温)
講演可能題目: ★金属の結晶構造と相転移に関して

山本 一樹(やまもと かずき): 准教授 博士(工学)
研究概要: 準結晶の構造研究、アルミニウム遷移金属合金の電子密度分布の研究、層間化合物の構造研究
専門分野: 金属物性学、回折物性学
講演可能題目: ★結晶試料に対する高分解能X線測定や高精度X線強度測定 ★準結晶や層間化合物の合成

大木 洋(おおき ひろし): 助教 博士(理学)
研究概要: 素粒子の現象論的研究や、格子理論による数値計算、量子場の理論の非摂動ダイナミクスの理解を通して、素粒子標準理論を超えた新しい物理を探求している。
専門分野: 素粒子論
講演可能題目: ★素粒子標準理論を超えた物理の探求 ★格子ゲージ理論

下村 真弥(しもむら まや): 助教 博士(理学)
研究概要: 高速に加速した重いイオン(金・鉛・銅など)同士を衝突させ、そこから作り出される高温物質、クォーク・グルーオンプラズマ(QGP)の物性、特に集団運動や相互作用についての研究
専門分野: 高エネルギー原子核物理
講演可能題目: ★究極の物質クォーク・グルーオンプラズマ ★原子核加速器で見える世界

蜂谷 崇(はちや たかし): 助教 博士(理学)
研究概要: 高エネルギーに加速した原子核を正面衝突させて作り出す高温クォーク新物質=クォーク・グルーオン・プラズマ(QGP)を実験的に解明する研究をしています。
専門分野: 高エネルギー原子核物理
講演可能題目: ★新物質クォーク・グルーオン・プラズマ ★放射線を測る


研究院 自然科学系 【化学領域】

梶原 孝志(かじわら たかし):教授 博士(理学)
研究概要: 分子磁性体についての合成と磁気物性研究。特に第一遷移金属イオンや希土類金属イオンを基盤とした単分子磁石・単一次元鎖磁石の合成と磁気特性の評価。特異な磁気違方性発現のメカニズムの解明と分子設計。
専門分野: 錯体化学、希土類化学、磁気化学
講演可能題目: ★分子を基盤とした磁性体の設計と開発

片岡 靖隆(かたおか やすたか):教授 工学博士
研究概要: 錯体化学的な手法を用いた遷移金属錯体の反応性の解明、および、遷移金属錯体を利用した新しい有機合成反応の開発に関する研究。
専門分野: 有機合成化学、有機金属化学
講演可能題目: ★有機分子を合成する ★分子の右と左

衣川 健一(きぬがわ けんいち): 教授 博士(工学)
研究概要: 量子動力学シミュレーションによる量子多原子系のダイナミクスの解明、ならびに方法の開発(径路積分セントロイド分子動力学法の数値計算技法の開発と改良・量子クラスター・量子固体表面の分子ダイナミクスの解明・量子液体の集団運動の解明)
専門分野: 理論物理化学
講演可能題目: ★経路積分分子動力学について

棚瀬 知明(たなせ ともあき):教授 工学博士
研究概要: 金属−金属結合を持つ遷移金属クラスター化合物の合成と構造、機能に関する研究/金属酵素モデルとなる二核金属錯体の合成と構造およびその機能に関する研究/糖質を含む遷移金属錯体の合成と構造およびその機能に関する研究
専門分野: 有機金属化学、錯体化学
講演可能題目:

中澤 隆(なかざわ たかし):教授 理学博士
研究概要: タンパク質の化学構造から立体構造形成まで:質量分析法に基づく超微量タンパク質のアミノ酸配列決定の高速化/位置特異的重原子標識法、エネルギー最小化計算、および分子分光学を融合したタンパク質立体構造解析法の開発
専門分野: タンパク質科学(有機化学、生物物理学、分子分光学)
講演可能題目: ★タンパク質を見る、測る、改造する、飾りたてる!

藤井 浩(ふじい ひろし):教授 理学博士
研究概要: 私たちの体の中にはたくさんの金属イオンを活性部位に含むタンパク質が存在し、私たちの生命活動を支えています。これらのタンパク質は、金属タンパク質や金属酵素と呼ばれ、活性部位の金属イオンが機能と直接関係しています。例えば、体の中の鉄分が足りなくなると貧血を起こすのも、金属酵素(タンパク質)の関与するところです。私たちが必要とする金属イオンは、鉄、銅などわずか十数種類ですが、金属酵素が行う反応の種類は莫大な数になります。どうしてわずかな金属イオンからこんなにたくさんの種類の反応ができるようになるのでしょうか?私たちの研究グループでは、この問題に答えるため金属酵素の機能がどのような機構で発現されているのかを、錯体化学的手法、生化学的手法、分光学的手法を駆使して分子レベルで解明することをめざしています。
専門分野: 生物無機化学
講演可能題目:

三方 裕司(みかた ゆうじ):教授 博士(理学)
研究概要: 生理活性を有する小分子の合成とその機能評価/エネルギー変換に関わる生体反応のモデル化研究/錯体化学を基盤とした環境調和型分子変換プロセスの開発
専門分野: 生物有機化学・生物無機化学
講演可能題目: ★金属イオンを特異的に認識する蛍光プローブの開発

吉村 倫一(よしむら ともかず):教授 博士(工学)
研究概要: 界面活性剤および両親媒性高分子の水溶液物性/光散乱・小角散乱を用いた分子集合体のナノ構造解析/金属ナノ粒子の調製と触媒活性の評価/活性酸素消去能に関する基礎研究/新機能性をもつジェミニ型や3鎖型など多鎖多親水基型界面活性剤ならびに両親媒性デンドリマーの開発/固−液界面の吸着特性と吸着可溶化/乳化に関する基礎研究
専門分野: コロイド化学、界面化学、機能物質化学
講演可能題目: ★コロイド・界面化学の基礎 ★界面活性剤の基礎 ★暮らしの中の界面活性剤と界面現象

浦 康之(うら やすゆき):准教授 博士(薬学)
研究概要: 遷移金属錯体触媒を用いる環境低負荷型有機合成反応、特に高原子効率的かつ高選択的な反応の開発/新触媒反応開発の基礎となる遷移金属錯体の合成、構造と反応性に関する研究
専門分野: 有機金属化学、有機合成化学
講演可能題目: ★遷移金属錯体を自由に操る ★環境に調和した化学反応を開発する

太田 靖人(おおた やすひと):准教授 博士(理学)
研究概要: 量子分子動力学計算法に基づいたシミュレーション技法を用い、炭素、窒素、ホウ素などからなるフラーレンやナノチューブの生成機構を原子レベルで解明する。
専門分野: 理論化学
講演可能題目: ★複雑多分子系の量子分子動力学シミュレーション

高島 弘(たかしま ひろし):准教授 博士(工学)
研究概要: 金属タンパク質の化学修飾による生体高分子複合体の合成/光反応ダイナミックス解析/生体内光誘起電子移動システムを応用した有機・無機化合物の光機能発現
専門分野: 生物無機化学、生体機能関連化学、光化学
講演可能題目: ★金属タンパク質の人工設計 ★生体内での高速光電子移動反応

竹内 孝江(たけうち たかえ):准教授 学術博士
研究概要: 量子化学理論とマススペクトロメトリーによる気相イオンの単分子分解反応およびイオン-分子反応の研究。有機ケイ素分子、金属錯体等の機能性物質や環境ホルモン、ステロイド等の反応での基礎過程の解明により、気相イオン反応を予測する理論の構築を目指す。
専門分野: 気相イオン化学、反応物理化学、量子化学、化学質量分析学
講演可能題目: ★マススペクロメトリーにおけるフラグメンテーションの基礎

中島 隆行(なかじま たかゆき):准教授 学術博士
研究概要: 多核金属間の協同効果により今までにない新しい物性、反応性を有する有機金属クラスター錯体の精密合成に関する研究。金属クラスターを基盤とした超分子化学の開拓。
専門分野: 有機金属、錯体化学、超分子化学
講演可能題目: ★多核金属錯体の化学

片岡 悠美子(かたおか ゆみこ):助教 博士(理学)
研究概要: 水系で強発光性を示す新規希土類錯体の設計・合成とその光物性に関する研究。それらに分子認識機能や発光センシング機能を賦与した新規光機能性分子の開発。
専門分野: 錯体化学、希土類化学、分子認識化学
講演可能題目: ★希土類錯体の光化学

中前 佳那子(なかまえ かなこ):助教 博士(理学)
研究概要: 遷移金属多核錯体の精密合成による新規材料開発
専門分野: 錯体化学、有機金属化学
講演可能題目: ★遷移金属クラスターの化学

本田 裕樹(ほんだ ゆうき):助教 博士(工学)
研究概要: 光エネルギー駆動型の新規な生体触媒反応系の構築。微生物に対して遺伝子工学な機能改変を施すことで、光エネルギーを化学エネルギーへと変換する光触媒能の付与や有用物質生産能の向上を図る。これらを組み合わせることでクリーンな物質生産系の開発を目指す。
専門分野: 生物化学
講演可能題目: ★酵素や微生物を利用したものづくり

松本 有正(まつもと ありまさ):助教 博士(理学)
研究概要:有機金属試薬を用いた反応、特に不斉増幅を起こす不斉自己触媒反応のメカニズムに関する研究および結晶構造のキラリティーなどキラリティーに関した研究。
専門分野: 機金属化学、キラル化学
講演可能題目: ★不斉増幅とホモキラリティー ★不斉自己触媒反応 ★結晶構造の対称性とキラリティー


研究院 自然科学系 【生物科学領域】

鍵和田 聡(かぎわだ さとし):教授 博士(理学)
研究概要: 真核細胞の生体膜構成脂質に関する分子生物学的研究。特に出芽酵母を用いた、リン脂質生合成・輸送の調節機構およびリン脂質−タンパク質相互作用の研究。
専門分野: 細胞生物学、分子生物学
講演可能題目: ★生体膜について、脂質について

佐伯 和彦(さえき かずひこ):教授 理学博士
研究概要: マメ科植物と根粒菌の共生成立に関するゲノム生物学基盤/窒素固定に必要な還元力供給の生化学/これらを研究する為の分子生物学・生化学技術の開発
専門分野: ゲノム生物学
講演可能題目: ★植物と微生物の共生 ★ゲノムからみた細菌の働き

酒井 敦(さかい あつし):教授 理学博士
研究概要: 植物オルガネラの増殖・分化制御機構の解明/他感作用物質の作用機構の解明/光合成機構の環境適応に関する研究/被食に対する植物の反応に関する研究
専門分野: 植物生理学、細胞生物学、生態生理学
講演可能題目: ★葉緑体とミトコンドリアにおける遺伝子の複製/転写制御 ★植物ホルモンによるデンプン蓄積の誘導 ★他感作用(植物が放出する化学物質による生物間相互作用) ★光合成の環境適応

保 智己(たもつ さとし): 教授 医学博士
研究概要: 光感覚性松果体の神経回路網に関する研究、眼及び眼外光受容器官における相互作用に関する組織化学的及び電気生理学的研究
専門分野: 感覚生理学、動物生理学
講演可能題目: ★視覚のための「眼」と非視覚のための「眼」

春本 晃江(はるもと てるえ):教授 理学博士
研究概要: 繊毛虫の捕食者に対する防御機構の研究:エクストルソーム(放出体)や防御物質による防御機構の解明/繊毛虫の接合誘導機構の解明:ガモン1の新しい精製法を確立し、ガモン1の遺伝子を単離し、接合誘導機構を解析。
専門分野: 細胞生物学
講演可能題目: ★原生動物の世界

安田 恵子(やすだ けいこ):教授 博士(医学)
研究概要: 哺乳類卵巣における卵胞発育調節機構の解明:卵胞発育の過程のうち、リクルートメントの機構に着目し、これを調節因子の作用機序と調節因子のネットワークを明確化。卵胞発育の解明は、卵巣機能不全などの婦人科疾患の解明にもつながると期待。
専門分野: 動物発生学、生殖内分泌学
講演可能題目: ★ほ乳類の卵巣で卵胞はどのように発育するのか? --卵胞発育と卵胞選別のしくみ-- ★ライディッヒ細胞はどのようにして男性ホルモンを産生できるようになるのか?

遊佐 陽一(ゆさ よういち):教授 博士(理学)
研究概要: スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の生態と防除/性表現と性比の進化/海洋生物のナチュラルヒストリー
専門分野: 行動学、生態学、応用動物学
講演可能題目: ★スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の生態と防除 ★生き物を利用して外来種を制御する方法 ★オスとメスと雌雄同体−動物の性の不思議  ★光があれば大丈夫?葉緑体を盗むウミウシ ★フジツボ類が魅せるさまざまな共生や寄生の手管 

渡邊 利雄(わたなべ としお): 教授 博士(理学)
研究概要: 遺伝子から生物現象、特に私たち人間に係わる生命現象の理解(いわゆるライフサイエンス)に貢献したいと考えて、主にマウスの細胞と個体とで研究をしています。自ら発見した新規タンパク質による細胞内のタンパク質輸送制御の解析、転写因子による免疫細胞の分化と機能への効果の解析、遺伝子改変マウスの作製、がん・生殖・免疫疾患モデル動物作製、白血病の「発祥を発症に変更」機構、再生医療、幹細胞
専門分野: 分子細胞生物学・マウス分子遺伝学
講演可能題目: 相談に応じます。

井田 崇(いだ たかし): 准教授 博士(環境科学)
研究概要: 顕花植物の繁殖生態およびその進化、特に生物間相互作用や資源利用特性に関する研究
専門分野: 生態学、進化生物学
講演可能題目: ★植物の繁殖生態学

岩口 伸一(いわぐち しんいち):准教授 医学博士
研究概要: 不完全真菌の遺伝的多様性創出手段としての染色体再編成の分子生物学的解析、異型接合性の喪失(LOH)を伴う倍数性変換を制御する遺伝子の機能解析、不完全真菌の二形性(酵母-菌糸型)変換機構の分子遺伝学的解析
専門分野: 染色体再編成、倍数性変換、二形性変換
講演可能題目: ★遺伝子組み換え実験 ★真菌と真菌症

片野 泉(かたの いずみ): 准教授 博士(理学)
研究概要: 陸水生態系の生物多様性維持機構に関する研究/ダム河川における課題抽出と環境修復策の効果検証/里地の小さな陸水域における生物多様性保全
専門分野: 生態学、環境生物学、陸水学、応用生態工学
講演可能題目: ★食物網構造 ★ダム河川における生態系改変と環境修復策の効果 ★里山・里川・ため池・湿地・環境DNAあれこれ ★陸水域での自然観察会

坂口 修一(さかぐち しゅういち): 准教授 理学博士
研究概要: 高等植物の茎頂分裂組織における組織・器官発生機構解明:植物組織の各種顕微鏡による観察。葉序転換現象解析/遺伝子組み換えタバコを用いた細胞系譜の解析/植物の新しい環境応答としての重力捻性・光捻性
専門分野: 植物形態学、細胞生物学
講演可能題目: ★植物の形の科学

佐藤 宏明(さとう ひろあき):准教授 学術博士
研究概要: 糞虫における繁殖行動の進化/糞虫群集における種間相互作用/植物−潜葉性昆虫−寄生蜂群集における相互作用と群集構造の決定機構/潜葉性小蛾類の分類
専門分野: 動物生態学、動物行動学、昆虫分類学、保全生物学
講演可能題目: ★群集生態学の基礎 ★糞虫あれこれ ★ハモグリ蛾あれこれ

杉浦 真由美(すぎうら まゆみ):准教授 博士(理学)
研究概要: 繊毛虫における接合誘導機構に関する研究/繊毛虫ブレファリズマにおける接合型決定機構/ブレファリズマ属における交配フェロモンの多様性について/繊毛虫における細胞間相互作用に関する研究
専門分野: 細胞生物学、分子生物学
講演可能題目: ★原生生物繊毛虫の性と有性生殖について

奈良 久美(なら くみ):准教授 博士(理学)
研究概要: 植物の環境応答と形態形成/アクアポリンと生体膜を介した物質輸送/植物の生長・発生の調節機構
専門分野: 植物生理学、分子生物学、植物科学
講演可能題目: ★植物の形態形成と光 ★植物の水輸送の仕組み

西井 一郎(にしい いちろう):准教授 理学博士
研究概要: 緑藻ボルボックス目の発生及び単細胞生物から多細胞生物への進化に関する分子生物学的研究
専門分野: 細胞生物学、分子生物学、発生生物学
講演可能題目: ★藻類の観察、かたち、進化

吉川 尚男(よしかわ ひさお):准教授 医学博士
研究概要: 分類位置不明な真核微生物ブラストシスチスの形態.分類.系統.生活史をゲノムの多様性解析だけでなく、分子系統の指標となるSSU rRNA・保存的蛋白質などの塩基配列を基に明確化し、多様なブラストシスチス株の体系的分類と検索基準作りを目指す。
専門分野: 細胞生物学、寄生虫学、分子系統学
講演可能題目: ★消化管内に寄生する微生物から見た多様性生物学の研究 ★単細胞生物の微細構造:多細胞生物に見られる構造との比較

川野 絵美(かわの えみ):助教 博士(理学)
研究概要: 下等脊椎動物における非視覚系の光受容メカニズムに関する生理学的研究
専門分野: 動物生理学、光生物学
講演可能題目: ★動物と光のかかわり(眼以外での光感覚)


研究院 自然科学系 【環境科学領域】

高須 夫悟(たかす ふうご):教授 博士(理学)
研究概要: 生物集団の構造ならびに進化に関する数理的研究に取り組んでいます。特に、鳥類の育児寄生(托卵)における寄生者と宿主の共進化動態、生物集団の空間分布パターン等について、国内外の研究者と共同研究を進めています。生物学というと実験・観察が主体の実証的研究という印象を持つ方が多いかもしれませんが、数理の観点から様々な問題に取り組むアプローチが近年注目されています。生物学において数理的手法を用いるいわゆる数理生物学が専門です。病害虫や感染症の制御、自然再生資源の有効活用、人口動態、文化の社会的伝達など、様々な分野での応用が期待できる研究分野です。
専門分野: 数理生物学
講演可能題目: ★生物学と数学との深い関係

林田 佐智子(はやしだ さちこ):教授 博士(理学)
研究概要: 地球温暖化の要因として、人為的な温室効果気体の放出、なかでも二酸化炭素 (CO2) やメタン(CH4) の影響が問題視されています (IPCC、AR5、2013)。メタンの大気中濃度は人間活動の影響によって産業革命以降2倍以上に増加しています。アジア地域にはメタン発生源となる水田の世界面積の90%が分布していますが、水田からの発生量については不明な点が多く、アジアにおけるメタンの発生特性を明らかにすることが重要な課題となっています。 また、対流圏オゾン (O3) は19世紀の終わり頃に比べ、少なくとも2-3倍に増加していると言われています。大気汚染問題だけでなく、このような長期的増加による温室効果が懸念されているため、対流圏オゾンの長期傾向と空間分布を明らかにする解析が重要となっています。 本研究室では、人工衛星で観測された大気中の二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの濃度や対流圏オゾンを解析することによって、地球環境の変動の実態を解明する研究を行っています。
専門分野: 大気科学,、大気環境学、リモートセンシング
講演可能題目: ★地球環境問題(オゾン層破壊, 温暖化問題)全般 (例)大気組成変動から考える地球温暖化, 人工衛星で観測される大気組成変動など.

村松 加奈子(むらまつ かなこ): 教授 博士(理学)
研究概要: 人工衛星のデータの画像処理による陸域に着目した自然環境変動の研究(土地被服や植生変動、地表面に吸収されたエネルギーの使われ方を衛星データから推定し、これらと人間活動との関係を明確にしていきたい。)
専門分野: リモートセンシング、自然情報学
講演可能題目: ★宇宙から観た森林

久慈 誠(くじ まこと):准教授 博士(理学)
研究概要: リモートセンシングデータによる地球上の物質循環の研究。特に現在は、地球上の雲・水蒸気・エアロソルの情報を人工衛星・航空機観測データから導出している。併せて、物理モデル(大気放射モデル)による数値シミュレーションも行い、全体として計算機を駆使した研究となっている。
専門分野: 情報科学、衛星気候学、大気リモートセンシング、環境動態解析
講演可能題目: ★雲・水蒸気・アジアンダスト(黄砂)の人工衛星リモートセンシング

高橋 智(たかはし さとし):准教授 博士(理学)
研究概要: 魚類左右性多型の数理モデル、自己アファイン集合の次元スペクトル
専門分野: 数理生態学、フラクタル幾何学
講演可能題目:

瀬戸 繭美(せと まゆみ):助教 博士(理学)
研究概要: 生物と物理化学的環境状態の相互作用に関する理論研究。現在進行中の研究テーマは(1)微生物のpH改変によるpH制御と種共存、(2)ため池の水生植物とレジームシフトの関係、(3)草食動物の空間分布と硝化サイクルとの関連、(4)化学物質による海洋微生物生態系への影響評価など。
専門分野: 数理生態学、生物地球化学
講演可能題目: ★個体群動態モデル ★生物地球化学

野口 克行(のぐち かつゆき):助教 博士(理学)
研究概要: 地球大気(対流圏 :人工衛星による微量成分観測データの解析、成層圏 :オゾンの鉛直微細構造の分布と起源、電離圏: GPS受信機網を用いた電離圏擾乱の季節・時刻依存性の解明:GPS受信機網を応用した任意の視線方向のプラズマ量変動の推定)/火星大気(探査機による電波掩蔽観測)
専門分野: 大気科学、気象・海洋物理・陸水学、 超高層物理学
講演可能題目: ★人工衛星による大気観測 ★探査機による惑星大気観測