<南都銀行創立80周年記念講座 第1回/平成26年 4月19日>

『講座名』 邪馬台国論争とは何か〜日本史学の深淵〜
『講  師』 小路田泰直(奈良女子大学教授・副学長)


『公開講座風景写真』



南都銀行は来月に創立80周年記念日を迎えられます。平成26年度は様々な記念事業を予定されていますが、その一つとして、本学と奈良大学の共催による奈良県の歴史文化をテーマとした記念セミナーを開催されます。第一回目は、本学講堂で副学長小路田泰直を講師として行われました。

講演に先立って、記念式典が執り行われ、南都銀行植野頭取の挨拶、本学学長の祝辞・挨拶、奈良大学理事長の祝辞・挨拶が行われました。講演会が講堂で行われたということもあり、学長からは講堂緞帳の元画を描かれた小倉遊亀画伯(1917年奈良女子高等師範学校卒業。1980年文化勲章受章。)ご自身や、南都銀行創業時と重なるその時代について紹介されました。

講演では、中国・魏の使者は九州から山陰地方を通り、丹後半島辺りから陸路で邪馬台国に向かったとする邪馬台国畿内説の説明の他、1910年の内藤湖南、白鳥庫吉による邪馬台国論争が、なぜこの時期におこったのかという分析も紹介されました。ユーモアを交らせながら話が進められますので、会場から時折り笑いも起こるのですが、新鮮な視点からの理論展開に参加いただいた方々は真剣に聞き入っておられました。

 
 作成・管理:奈良女子大学社会連携センター