<公開講座の様子/平成26年 8月20日>

『講座名』 身近にひそむ数学の構造
『講  師』 小林毅(奈良女子大学教授)
            張娟姫(奈良女子大学助教)


『公開講座風景写真』


 例年、理学部数学教室では夏に公開講座を開いてきました。大学の改組に伴い、数学科は数物科学科となりましたので、「今年度の開講はあるのか?」といった問い合わせもいくつかいただきました。が、理学部公開講座として、数学関係のものを例年どおり夏に開講することができましたことは、主催者スタッフにとりましても喜ばしいことです。小中学生向けのサイトにも掲載いただいたようで、数学が大好きな中学生も参加されていたようです。


『受講者アンケートより』


・たかが折り紙と思ってはいましたが、本日のご講義を聞きながら、折り紙には目に見えるかたちで、数学を教えてくれる格好の材料の一つだなあと感心しました。
・最後にまともに数学を勉強したのが8年前の大学3回生のときで、内容は微分方程式の基礎でした。こんな私が果たして今日の講座の内容を理解できるのか・・という不安ばかりでしたが、いざ受講してみたら、数式らしい数式がほとんど出てこなくて本当にびっくりでした。しかも、非常にわかりやすく、はまるところにしっかりストンとオチ、興味を持ちながら聴けました。
・折り紙については数ゼミ等に紹介されていたのは知っていましたが、独力で読むのは大変でした。講演をお聞きして、手を動かしてみて何を問題にしているのかが少しわかる気がしました。
・ひも、交差が数式に表される、そして演算で調べられるということを知り新鮮なおどろきで面白かったです。
・両方とも、自分で作る・計算するというコーナーがあって面白かった。専門分野を一般にも分かりやすく解説して頂いた。結び目理論は最後まで着いていけた。折り紙も直観的で面白かったが、相似構造以降が難しかった。
・数学は得意ではないですが好きです。難しいことは理解できませんが、興味はあります。数学には感覚的な「美」意識を刺激するところがあります。私の場合、そこに何となく惹かれるのだと思います。

 
 作成・管理:奈良女子大学社会連携センター