<公開講座の様子/平成27年 6月20日>

『講座名』 環境考古学の現在(いま)
『講  師』  宮路淳子(奈良女子大学准教授),金原正明氏(奈良教育大学教授)


『公開講座風景写真』


文学部公開講座「環境考古学の現在(いま)」は、いつ雨が降ってもおかしくないどんよりとした曇り空の中、県内在住の方及び本学学生を中心に46名の方が受講されました。冒頭、本学の人文科学系准教授吉田孝夫より講座の趣旨及び講師の紹介がされた後、人文科学系准教授宮路淳子から、考古学の発祥地であるデンマークでの研究内容や、国内については、明治期のモースによる大森貝塚発見以来から現在までの環境考古学の研究内容を紹介しながら「環境考古学」という学問の過去と現在について解説されました。
 また、金原正明奈良教育大学教授からは、ご自身の専門分野である花粉分析の観点から、奈良にある様々な遺跡で地層を調査された結果より明らかにされた植生の変遷及びそこから推測される当時の人々の暮らしの様子などに関して詳しく解説いただきました。ともに、多くの画像や具体的なデータを示しながら、一般の方にも非常にわかりやすく丁寧に説明され、長時間にわたる講義にも関わらず、受講生のほとんどが最後までに熱心に説明を聞いておられました。


『受講者アンケートより』


・奈良の地域の特性を生かした講座を期待しています。今回はそんな意味で大変良かったです。
・非常に興味深い学問でした。環境と人間との関係を過去の時代についてみることは、将来を知ることで貴重な情報だと思いました。
・考古学の中にあれほど多種多様の分野があるとは知らず、驚くとともに面白いなと感じました。
・金原先生。文字通り粉闘(花粉)されていることがよくわかりました。

 
 作成・管理:奈良女子大学社会連携センター