<公開講座の様子/平成27年 7月 4日>

『講座名』 健康とはなにか
『講  師』  石坂友司(奈良女子大学准教授)、杉本厚夫氏(関西大学教授)
  藤原素子(奈良女子大学教授)、成瀬九美(奈良女子大学教授)


『公開講座風景写真』


 本学スポーツ健康科学コースが取り組んでいる地域貢献事業「健康なら21Stepアップ事業」フォローアップ研修会とのタイアップ形式で行われた公開講座です。中高年を中心に約90名の方が受講されました。
 第一部では「なぜ人びとは健康を追い求めるのか」というテーマで、はじめに杉本厚夫関西大学教授から、社会学及び教育学の観点より、近代化以降の日本における健康観の変遷について解説されました。健康への関心は1970年頃から高まり、その結果、健康維持のために運動する方が増えたが、オーバーワークによる弊害も問題になってきており、自分の体力に合わせた運動をすることが重要であるという考えを示されました。
 続いて、准教授石坂からは、「大学と地域をつなぐ健康の出発点」というテーマで、健康観の価値観を数値(エビデンス)に置く傾向にあるが、それに縛られるのではなく、運動することにより生まれる人々との触れ合いも、健康観を考えるうえでは重要であると話されていました。受講生に問いかけを行ったり、自らの体験も交えての講義で非常にわかりやすかったようです。
 第二部では、スポーツ健康科学コースが平成15年度より取り組んでいる地域貢献事業の概要について准教授石坂から説明があった後、その事業の中で開発された3つの体操(はつらつ体操、なら10minutes Exercise、らくらく体操)について開発されるまでの経緯や目的について教授成瀬及び教授藤原からの紹介があり、それぞれの体操について、解説を交えDVDの映像を見がら受講生も狭いスペースの中、体操を行いました。特になら10minutes Exerciseについては、受講生を囲むように、本学学生が体操を先導しています。

 
 作成・管理:奈良女子大学社会連携センター