奈良女子大学・奈良まほろば館連携<連続公開講座>  『奈良を拓く』


<第九回>
・開講日時  2015年 9月 9日(水) 16時30分―18時
・題  目  ウェブ地図と奈良
・講  師  西村雄一郎(人文科学系准教授)
・募集開始  2015年 8月10日(月)(予定)

<第十回>
・開講日時  2015年10月14日(水) 16時30分―18時
・題  目  吉野スギの魅力
・講  師  藤平眞紀子(生活環境科学系准教授)
・募集開始  2015年 9月14日(月)(予定)

<第十一回>
・開講日時  2015年11月11日(水) 16時30分―18時
・題  目  聖武天皇と遷都 −繰り返された遷都の背景−
・講  師  舘野和己(人文科学系教授)
・募集開始  2015年10月12日(月)(予定)

<第十二回>
・開講日時  2015年12月 9日(水) 16時30分―18時
・題  目  衛星による炭素固定量のモニタリングと
         カーボンストックとしての奈良の文化財
・講  師  村松加奈子(自然科学系准教授)
・募集開始  2015年11月 9日(月)(予定)

・場  所  
奈良まほろば館2階(東京都中央区日本橋)
・定  員  70名(先着申込み順)

<お申込み>

   お申込みは、 各講座ごとに、それぞれの開催日の約一か月前より、おこなっていただくことができます。
ハガキまたはFAX、あるいは奈良まほろば館HPの「申込フォーム」からお申込みください。ハガキまたはFAXの場合は、必要事項(講演名・講演日・住所・氏名(ふりがな)・電話番号・年齢)を明記いただき、
奈良まほろば館までお送りください。

      ・〒103−0022 東京都中央区日本橋室町1-6-2 日本橋室町162ビル 奈良まほろば館2F
      ・TEL 03-3516-3931(開館時間10:30〜19:00)
      ・FAX 03-3516-3932

お申込みは それぞれの講座毎の募集開始日より行っていただきます。複数同時申込み等は受け付けられませんのでご注意ください。

<講座概要>

・講 師  西村雄一郎:
・題 目  ウェブ地図と奈良

  近年、インターネット上のデジタル地図である「ウェブ地図」が普及し、一般の市民が手軽に地理情報を利用できるようになりました。その一方で、ウェブ地図の複製利用の問題や、既存のウェブ地図で掲載される情報やカバーエリアの制約から、ニーズに応じた情報が得られなかったり、詳細な地図を利用できない地域が存在したりするなどの問題が生じています。
 これらの問題に対処する方法のひとつとして、市民が自分たちで自由に編集・利用できる地図作成プロジェクトOpenStreetMapの活動が奈良でも広がりつつあります。このような新たな参加型のウェブ地図が、地域の課題解決にどのように活用されようとしているのかについて紹介し、その社会的意義を考えたいと思います。

・講 師  藤平眞紀子:
・題 目  吉野スギの魅力

  奈良県内部の吉野地域では、古くから林業が盛んで、吉野材、特に吉野スギは優良材・高級材として有名です。長い年月をかけて育てられた吉野スギについて、木材、特に建築用材としての特徴についてお話します。また、私たちの生活環境における吉野スギの使い方、その変化について、また消費者の吉野スギに対する意識や評価を紹介しながら、吉野スギの魅力について、これからの使い方について考えてみたいと思います。

・講 師  舘野和己:
・題 目  聖武天皇と遷都 −繰り返された遷都の背景−

  平城京は7代74年間の都でしたが、その間、聖武天皇の時代には天平12(740)年から17年にかけて、恭仁京・難波京・紫香楽宮へと遷都が繰り返され、結局また元の平城京に戻ってきました。「彷徨5年」とも呼ばれるこの時期の、不可解とも思える聖武の動きは一体なぜ起きたのでしょうか。恭仁遷都は、天平12年に起こった藤原広嗣の乱の最中の関東行幸から始まったため、反乱に慌てて都を離れたとも評価されたりしましたが、はたしてそうなのでしょうか。災害という視点も含めて、遷都について考えたいと思います。

・講 師  村松加奈子:
・題 目  衛星による炭素固定量のモニタリングと
      カーボンストックとしての奈良の文化財

  奈良県は古くから林業が盛んな地域であり,現在でも森林は県土面積の約77%を占めている。近年、地球温暖化問題との関連で、森林での二酸化炭素の固定能力や、カーボンストックとしての機能が着目されている。人工衛星による炭素固定量のモニタリングによる、全地球・紀伊半島・奈良県での現状の紹介と、市街域でのカーボンストックとしての奈良の文化財について考えてみたいと思います。

    

 
 作成・管理:奈良女子大学社会連携センター