<公開講座の様子/平成28年 5月14日>

『講座名』 「大佛師『快慶』の謎」
『講  師』 彫刻家 吉水快聞 氏


『公開講座風景写真』


彫刻家として活躍しながら、僧侶でもいらっしゃる吉水快聞氏を講師に迎えた講座です。今年で4年目になりますが、年々参加者が増えており、第1回目から参加しておられる方も見受けられました。昨年度までのざっとした復習をした後、鎌倉時代に活躍した快慶に焦点をあてて解説いただきました。スライドで多くの仏像を見ながら、時代の流れに沿って快慶と運慶の作品の表現や技法の違いについてお話いただきました。研究者としての快慶作品の特徴について、僧侶の立場から見た仏像製作について、製作をする立場からの技術的な仏像製作について、様々な視点からのお話は、仏像の見方が一層広がるようでした。


『受講者アンケートより』


・今回で3回受講させていただきました。毎回、造詣の深さに感心させられました。師のような若い方が文化伝統を受けつぎ、さらに新しい発展が生まれることを楽しみにしております。
・書物等では知ることのできないお話しや説など貴重な体験をさせて頂き、ありがとうございました。運慶と快慶の比較が大変に分りやすく、おもしろかったです。快慶に注目していきたいと思います。
・作る方からの目線で伺うお話が非常に興味深かったです。ありがとうございました。
・鎌倉時代の造像の流れや、運慶・快慶の技法の違いなどをわかりやすく説明してくださったので大変勉強になりました。

 
 作成・管理:奈良女子大学社会連携センター