<公開講座>

 正倉院はシルクロードの終着駅と呼ばれ、外国の宝物が数多く存在するイメージがある。しかし、近年の研究では、9000件と言われる宝物のうち舶来品はおよそ5%とされる。つまり95%は国産である。
 正倉院宝物の外国製品にはある傾向が認められる。たとえば、楽器、鏡は外国製の比率が高く、花氈、色氈、ガラス器(玉類は除く)、『種々薬帳』記載の薬物はほぼ外国製である。一方、天蓋や幡など寺を荘厳した仏具、屏風、伎楽面、染織品はほぼ国産であり、献物品を納めた献物几・献物箱は国産の比率が高い。唐美人を描いた屏風(鳥毛立女屏風)などは一見して唐製に思えるが、実際には国産品であるから驚きである。
 このような傾向はどうして起きたのであろうか。この講座では正倉院宝物から遣唐使が持ち帰った品物の基準、当時の日本工人は何を作ったかを考えてみたい。


『正倉院の工芸 −遣唐使は何を持ちかえったか−』

・開講日時  8月27日(土) 10時30分から12時

・講  師  内藤 栄 氏(奈良国立博物館 学芸部長)

・会  場  文学系S棟 S235教室

・定  員  100名


・資料準備の都合上、事前のお申し込みにご協力ください。定員に達し次第、締切といたします。

・受講料は不要です。

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   電話・FAX・E−mail いずれかで「講座名、氏名、連絡先」を明記の上、お申込みください。

      ・TEL 0742-20-3734
       (土日祝日を除く10時から17時まで、8月12〜17日までは夏季一斉休業です)
      ・FAX 0742-20-3958
      ・E-mail kouza@jimu.nara-wu.ac.jp
    

 
 作成・管理:奈良女子大学社会連携センター