平成29年 なら学東京講座

 奈良女子大学文学部なら学プロジェクトのスタッフによって毎年東京で開催されてきました連続講座を、平成24年度より奈良女子大学公開講座として奈良まほろば館様のご協力のもと開講しています。 「奈良」への深い視点と新しい視点。その不思議な魅力にぜひ触れてみてください。

・開講日時  平成29年1月 7日(土) 14時−15時30分
・講   師  水垣源太郎 (研究院人文科学系人文社会学領域教授)
・タ イ ト ル  大和の近代化遺産散歩

・開講日時  平成29年1月 8日(日) 14時−15時30分
・講   師  山崎明子 (研究院生活環境科学系生活文化学領域准教授)
・タ イ ト ル  奈良の伝統工芸


・開講日時  平成29年3月 4日(土) 14時−15時30分
・講   師  吉田容子 (研究院人文科学系人文社会学領域教授)
・タ イ ト ル  古都奈良と戦争−歓楽街をめぐる地域社会の対応−

・開講日時  平成29年3月25日(土) 11時−12時30分
・講   師  浅田晴久 (研究院人文科学系人文社会学領域准教授)
・タ イ ト ル  奈良の景観を楽しむ視点−大人のための自然地理学講義−

<お申込み>

   お申込みは、 各講座ごとに、それぞれの開催日の約一か月前より、おこなっていただくことができます。
ハガキまたはFAX、あるいは奈良まほろば館HPの「申込フォーム」からお申込みください。ハガキまたはFAXの場合は、必要事項(講演名・講演日・住所・氏名(ふりがな)・電話番号・年齢)を明記いただき、
奈良まほろば館までお送りください。

      ・〒103−0022 東京都中央区日本橋室町1-6-2 奈良まほろば館2F
      ・TEL 03-3516-3931(開館時間10:30〜19:00)
      ・FAX 03-3516-3932


<講座概要>

『大和の近代化遺産散歩』
・奈良大和や吉野の地を散策していると、ふと近代化遺産に出会います。かつて古代の都があった土地として人々の想像を掻き立てた舞台には、新しい時代の産業、教育、娯楽観光、交通に関わる構造物が並びたち、時空が交差するかのような風景を作り出しました。ここではいくつかの近代化遺産を紹介しながら、そこに人々の意識から、生活と文化風俗、はてはグローバル化に至る大きな社会変動のうねりを見てみたいと思います。

『奈良の伝統工芸』
・奈良の伝統工芸についてどの程度ご存知でしょうか?古都でありながら意外に奈良の工芸品は知られておらず、京都と比べると種類も少なく規模も小さいのが現状です。しかし、現在も奈良には古くからの手仕事を守る職人たちが暮らし、良品を作っています。今、工芸ブームであるとされ、人の手で作られた確かなモノが再評価されています。いくつかの奈良の手仕事を取り上げながら、奈良の伝統工芸の現在についてお話しします。

『古都奈良と戦争−歓楽街をめぐる地域社会の対応−』
・「奈良は古都だから、戦争の影響はほとんどなかった」とよく言われます。しかし、本当にそうだったのでしょうか。終戦直後、奈良市内にも連合国軍が進駐してきました。その後朝鮮戦争が始まると、戦場に赴く国連軍(おもに米軍)兵士たちの一時帰休用施設が市内に設置され、施設周辺はあっという間にネオンが瞬く歓楽街へと変貌しました。歓楽街は地域社会にどのような影響をもたらしたのでしょうか。地域の住民たちはどのように受けとめ、どう対処しようとしたのでしょうか。戦争とは決して無関係ではなかった古都奈良の歴史がありました。

『奈良の景観を楽しむ視点−大人のための自然地理学講義−』
・近年、NHK番組「ブラタモリ」の人気に見られるように、街歩きでもただ寺社や観光名所を巡るだけでなく、なぜその土地に寺社が建っているのか、なぜそこに美しい景観が生まれたのかなど、普段は意識することのないローカルな地形や気候といった要素が注目されるようになっています。自然地理の視点でみると、奈良県内各地の景観の成り立ちはどのように説明できるのでしょうか。高校までの地理では習わない、新しい地域の見方を紹介します。

    

 
 作成・管理:奈良女子大学社会連携センター