<公開講座の様子/平成29年 6月24日>

『講座名』 「奈良の景観の成り立ちを探る」
『講  師』 浅田 晴久(文学部人文社会学科地域環境学コース 准教授)


『公開講座風景写真』


文学部公開講座「奈良の景観の成り立ちを探る」は、梅雨時の開催となりましたが、幸いお天気に恵まれました。6月にしてはとても暑く、参加者のみなさんは汗をかきながら会場に来られました。冒頭、本学文学部の吉田孝夫教授より講座の主旨及び講師の紹介がされた後、浅田晴久准教授による講座が始まりました。「景観」という用語の説明から、具体的な写真や資料を示しながら様々な景観の分析について解説されました。奈良の北部から南部が中心でしたが、専門的に調査をしているブータンやチベット高原にまで広がる壮大なお話でした。一見、あたりまえの景色をなぜ?と疑うところから学問の種が生まれると繰り返し述べられ、参加者も問題意識を持たれたようでした。そして、奈良市内には断層があるというお話もあったのですが、翌日に地震があったので、ヒヤッとされた方もいらしたのではないでしょうか。


『受講者アンケートより』


・「西南日本とヒマラヤとの類似性」のお話あたりから、講義がダイナミックになり、聞いているこちらも楽しくなりました。災害が起こるべくして起きていたり、地形をうまく利用した都市作りをしていたり。自然、景観の成り立ちを知らずに生活していたり、ビルを建てたりしていたり、現代の私たちは、あやうい生活をしているのだと感じました。学問はそのために必要なのだと痛感します。
・久々に大学の講義をきいたかんじでおもしろかったです!景観はいろいろとりあげられているが、その下の地層からというのは、これから町や山、村を歩く時、大変、気づきがふえると思います。「景観の乱れは地域の問題の顕在化」なるほどと思います。
・とても興味深く楽しいお話にあっという間の時間でした。景観の成り立ちを科学的にわかりやすく説明していただき「へーっ」「そうなんだ」と驚きの連続でした。久しぶりに大学生にもどったような気持でした。学ぶことは楽しいことですね。

 
 作成・管理:奈良女子大学社会連携センター