平成30年 なら学東京講座


奈良女子大学文学部なら学プロジェクトによって毎年東京で開催されてきました連続講座が、今年も、奈良まほろば館様のご協力のもと開講いたします。 「奈良」への深い視点と新しい視点。その不思議な魅力にぜひ触れてみてください。


・開講日時  平成30年 2月24日(土)11時00分―12時30分
・題  目  古都奈良の変貌−絵図・地図を活用して−
・講  師  内田 忠賢
(文学部 人文社会学科文化メディア学コース 教授)

・開講日時  平成30年 3月11日(日) 13時30分―15時00分
・題  目  温泉の歴史と魅力―奈良の温泉を入口に
・講  師  樽井 由紀
(古代学学術研究センター 協力研究員)

・開講日時  平成30年 3月17日(土) 11時00分―12時30分
・題  目  平城京に生きた人々
・講  師  宍戸 香美
(古代学学術研究センター 協力研究員)

・開講日時  平成30年 3月25日(日) 13時30分―15時00分
・題  目  摂関家藤原氏と奈良〜不比等のまなざしとともに〜
・講  師  前川 佳代
(古代学学術研究センター 協力研究員)

<お申込み>

   お申込みは、 各講座ごとに、それぞれの開催日の約一か月前より、おこなっていただくことができます。
ハガキまたはFAX、あるいは奈良まほろば館HPの「申込フォーム」からお申込みください。ハガキまたはFAXの場合は、必要事項(講演名・講演日・住所・氏名(ふりがな)・電話番号・年齢)を明記いただき、
奈良まほろば館までお送りください。

      ・〒103−0022 東京都中央区日本橋室町1-6-2 奈良まほろば館2F
      ・TEL 03-3516-3931(開館時間10:30〜19:00)
      ・FAX 03-3516-3932


<講座概要>

・講 師  内田 忠賢:文学部 人文社会学科文化メディア学コース 教授
・題 目  古都奈良の変貌−絵図・地図を活用して−

  1300年前に首都として造られた平城京は平安遷都後、西端 の部分(外京)だけを街として残し、大部分は農地となってしまいます。首都ではなくなった後も、外京は、京都に対し南都として中近世に繁栄を続けます。江戸時代の絵図を見ると、宗教都市というだけでなく、観光都市、経済都市としても特徴があることがわかります。明治時代に入ると、廃仏毀釈(新政府の方針による、仏教を廃する諸活動)の嵐の中、興福寺などが縮小する一方、都市公園として奈良公園が設営されます。また、古都という位置付けながら、帝室博物館(現在の奈良国立博物館)や高等師範学校(現在の奈良女子大学)など、教育文化の中枢も置かれます。平城宮の再現、旧都への天皇行在所誘致などの諸活動が活発になります。1300年の歴史を持つ奈良の街の変貌について、近世の絵図、近現代の地図をもとにお話しします。


・講 師  樽井 由紀:古代学学術研究センター 協力研究員
・題 目  温泉の歴史と魅力―奈良の温泉を入口に

  明治14年(1881)にドイツのフランクフルトで万国鉱泉博覧会が開催されました。そこに出品するために日本政府が全国の鉱泉の成分、位置状況、浴客数、発見年などを調査し、まとめた報告書があります。そこに奈良の鉱泉(温泉)はどのように記されているのでしょう。今まであまり語られることが無かった奈良の温泉を入口に、温泉の歴史と魅力についてお話します。


・講 師  宍戸 香美:古代学学術研究センター 協力研究員
・題 目  平城京に生きた人々

  奈良時代の首都・平城京には、さまざまな身分の人々が暮らしていました。都の住人といえば貴族が思い浮かびますが、彼らの暮らしは民衆の支えがあってこそ成り立つものでした。例えば、税を運搬したり、下級役人として勤務するなど、多様な目的で都と地方を往来する人たちがいました。奈良時代の平城京にはどのような人々が住み、彼らの暮らしはどのようなものだったでしょうか? 貴族と民衆の暮らしを比較しながらお話しします。


・講 師  前川 佳代:古代学学術研究センター 協力研究員
・題 目  摂関家藤原氏と奈良〜不比等のまなざしとともに〜

  摂関家藤原氏といえば、平安京で栄華を極めた生活を送ったと思われていますが、その氏神は春日大社で氏寺は興福寺と奈良にあります。春日祭や春日詣には奈良へ来て、そのトップが泊まったのは佐保殿と呼ばれたお屋敷でした。報告者は奈良女子大学構内遺跡がその故地であると考えています。そして本学の北には藤原不比等の墓と伝わる東西淡海公墓があります。不比等のまなざしがみつめるのは・・・・。本報告では平安時代の奈良について、考古学の成果と文献史料から迫ります。


    

 
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