<奈良女子大学第16回研究フォーラム>

学び、働き、育てること −女性のライフコースを考える−

奈良女子大学社会連携センターでは、学外ビジネスフェアへの出展の他、一般の方に大学の研究内容をより身近に感じていただく機会として、年に一度研究フォーラムを開催しております。
奈良県は、女性の暮らしやすさ(暮らしにくさ)からみて独特の特徴をもった地域です。このフォーラムでは、奈良県の女性のライフコースにおける、進路選択、育児、就業・再就業の3つに焦点をあて、独自に行った調査の成果に基づいて特徴や問題点を洗い出すとともに、学生の声も交えながら奈良県の女性支援のあり方について考えてみたいと思います。
多くの方々のご来場をお待ちいたします。

・日  時  2019年 3月9日(土)
    14時00分―16時30分

・会  場  奈良女子大学
    コラボレーションセンター3階
       Z306教室

・定  員  70名


・参加費無料
・資料準備の都合上、事前のお申し込みにご協力ください。



<フォーラム概要>

開会挨拶


第1部 データから見る女性の進学・就職・育児

・「進路・大学選択を決定づけるのは何か−興味関心、性差、身近な人の影響−」
林 拓也(奈良女子大学 文学部人文社会学科社会情報学コース 教授)
子どもたちはいつごろ進路を考え始めるのでしょう。理系/文系、受験する大学などをどうやって決めるのでしょう。この報告では、2015年に全国5つの大学の新入生に対して行った調査データに基づき、進路選択の早さや大学の選択基準が、理系科目や社会問題への興味関心によってどのくらい異なるか、性別による差はどの程度かを検討します。また、このような選択の際に、両親・先生・友人といった身近な人がどの程度影響を及ぼすのかといった結果も示しながら、子どもの進路選択について考える手がかりを探っていきます。

・「子育ては誰のもの?−子育ての社会化−」
磯部 香(奈良女子大学 アジア・ジェンダー文化学研究センター 特任助教)
次は、親に視点を移してみましょう。超少子化社会到来の中で、社会全体で子育てを行う(=「子育ての社会化」)ための子育て支援がホットな話題となっています。現在、待機児童、育児不安、子育てと仕事の両立(ワークライフ・バランス)の困難など、子育てに関わる多くの問題が起こっています。その一方で、それらを乗り越えようとする子育て支援が官民双方から打ち出され実践され始めています。今回は、奈良県下の子育て支援に焦点を当てながら、社会全体が子育てをサポートするにはどのような視点が必要かを一緒に考えてみましょう。

・「なぜ奈良の女性有業率は全国最低なのか−女性の就業継続/再就業−」
水垣 源太郎(奈良女子大学 文学部人文社会学科社会情報学コース 教授)
奈良県は女性有業率が全国最低であるという特徴をもっています。この有業率は、求人のある仕事の種類・場所や賃金水準、求職女性側の希望する仕事の種類・能力や家族・周囲のサポートなどさまざまな条件が重なった結果だと考えられます。奈良県内で調査を行った結果、企業の求人職種と女性の希望職種との間のズレなど、さまざまなミスマッチがあることがわかりました。それはどのようなものでしょうか、その解決の方途とは?一緒に考えていきたいと思います。

休憩

第2部 奈良で働きたい?奈良で子育てをしたい?
    南都銀行女性行員の方々と本学学生によるクロストーク


閉会挨拶



<お申込み・お問合せ>
   ・奈良女子大学   社会連携センター
      ・TEL 0742-20-3734(平日 9:00〜17:00)
      ・FAX 0742-20-3958
      ・E-mail kouza@jimu.nara-wu.ac.jp



【主 催】 奈良女子大学 社会連携センター
【共 催】 奈良女子大学 アジア・ジェンダー文化学研究所
      奈良女子大学 やまと共創郷育センター



 
 作成・管理:奈良女子大学社会連携センター