<奈良女子大学第17回研究フォーラム>

身体性メディアの可能性

奈良女子大学社会連携センターでは、学外ビジネスフェアへの出展の他、一般の方に大学の研究内容をより身近に感じていただく機会として、年に一度研究フォーラムを開催しております。
テレビ放送のように映像や音声の情報を記録・伝送・再生する技術は「視聴覚メディア」と呼ばれ、知識の共有やコミュニケーションの手段として私達の生活に欠かせないものになっています。この「視聴覚メディア」に人の動作や触感、存在感など身体的な情報が加わった「身体性メディア」の開発が進んでいます。「身体性メディア」では、例えばテレビ電話で孫と祖父母が会話する際に、お互い身体のぬくもりを感じ合うことも可能になります。身体性メディアによって私達の生活がどのように変わるのか、身体的な情報の意義や身体性メディアの具体例を元に考えます。
多くの方々のご来場をお待ちいたします。

・日  時  2019年11月8日(金)
    13時30分―16時30分

・会  場  奈良女子大学
 【講義】コラボレーションセンター3階Z306教室
  【デモンストレーション】1階Z103教室


・定  員  70名


・参加費無料
・資料準備の都合上、事前のお申し込みにご協力ください。



<フォーラム概要>

13:30〜 開会挨拶
 

13:35〜 講演

・身体性メディアの広がり
 佐藤克成(生活環境学部情報衣環境学科衣環境学コース 講師)
 身体性メディアとは何か、どのような応用が期待されているのかについて、ANAのAvatarプロジェクトやJST ACCEL「身体性メディア」プロジェクトなど、国内外の実例を交えて紹介します。

・スポーツにおける身体的情報の計測・分析・活用
 中田大貴(生活環境学部心身健康学科スポーツ健康科学コース 准教授)
 スポーツ科学の研究手法の1つとして、様々な動きの身体的情報を計測し、分析する方法があります。また、そのデータは選手のパフォーマンスを向上させるために、実際に活用されています。本発表では、バスケットボールを実例に研究を紹介します。

・「技」を伝えるバーチャル体験
 湯川 光(大学院人間文化研究科生活工学共同専攻 博士後期課程)
 工芸など職人技の伝承を目指し、木工作業の体験を共有するシステムを開発しています。作業中に道具を介して感じられる振動を記録・再生する技術を活用し、あたかも自身が職人になったかのような主体感の高いバーチャル体験を可能にします。

・ソフトバンクロボティクスの人型ロボット「Pepper」を使った、障害者の新しい働き方への挑戦
 田村昭夫氏(社会福祉法人ぷろぼの)
 参議院に重度の障害のある方が議員活動を行う時代となり、テクノロジーが発達し重い障害をお持ちの方が社会参画して行く中で、福祉施設の役割、これから求められる事に答える為に挑戦した就労継続B型支援事業所を紹介します。
 ※ぷろぼのは、ソフトバンクグループ株式会社及びソフトバンクロボティクス株式会社が実施するPepper社会貢献プログラムソーシャルチャレンジに参加しています。


15:30〜 デモンストレーション (自由参加)
 身体性メディアに関する研究事例の体験会
・命中率を高めるダーツ投射
 スポーツ科学によるパフォーマンス向上の知見をダーツで体感しましょう。
・木工作業体験共有システム
 豆鉋職人の技能を映像と触感で体感できます。(協力:下市木工舎「市」)
・触感モジュール
 映像中のコップに注がれたものを温度も含めて感じることができます。
・Telexistene Toolkit
 頭部型のロボットに乗り移ったような体験ができます。映像中のコップに注がれたものを温度も含めて感じることができます。(提供:東京大学 舘研究室)



<お申込み・お問合せ>
   ・奈良女子大学   社会連携センター
      ・TEL 0742-20-3734 (平日 10:00〜17:00)
      ・FAX 0742-20-3958
      ・E-mail kouza@jimu.nara-wu.ac.jp



【主 催】 奈良女子大学 社会連携センター


 
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