奈良女子大学・近鉄文化サロン阿倍野連携<共催講座>


株式会社近鉄百貨店と平成29年4月に共同で文化事業を実施するための協定を結びました。その協定に基づき、共催で講座を開催することになりました。2020年度前期の講座は、文学部言語文化学科日本アジア言語文化学コースの教員による全4回の講座『伊勢物語』の世界」の開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症対策のため全ての講座を休講としました。改めて後期講座として全3回に編成し直して開催することになりました。興味のある講座を1回単位で受講することができますが、連続して受講することでより理解が深まります。みなさまのご参加をお待ちしております。


『伊勢物語』の世界

 平安時代の歌物語『伊勢物語』は、古来多くの人々に読まれ、その後の日本の文学・美術・思想などに大きな影響を与えました。この講座では、『伊勢物語』の原文を実際に読んで味わいながら、『伊勢物語』がさまざまな文化現象をかたちづくる源泉となったことについて考えます。

【第1回】
・開講日時  2020年10月24日(土)13時30分―15時
・題  目  『伊勢物語』と旅の文学史
        ―「東下り(あずまくだり)」を中心に
・講  師  岡ア 真紀子

        (文学部 言語文化学科 日本アジア言語文化学コース 教授)


【第2回】
・開講日時  2020年11月28日(土) 13時30分―15時
・題  目  世界で一番美しい本嵯峨本『伊勢物語』
・講  師  鈴木 広光

        (文学部 言語文化学科 日本アジア言語文化学コース 教授)


【第3回】
・開講日時  2020年12月26日(土)13時30分―15時
・題  目  『伊勢物語』から『源氏物語』へ
        ―「初冠(ういこうぶり)」を中心に
・講  師  岡ア 真紀子

        (文学部 言語文化学科 日本アジア言語文化学コース 教授)


・会  場  近鉄文化サロン阿倍野
        (大阪市阿倍野区阿倍野筋2-1-40 and4階)


・受 講 料  各1回 会員:1,320円、一般:1,650円


<お申込み・お問合せ>
  近鉄文化サロン 阿倍野
      ・〒545-0052 大阪市阿倍野区阿倍野筋2-1-40 and4階
      ・TEL 06-6625-1771
       (受付時間)9:45〜20:00(日曜・休講日は9:45〜17:30)
        ※休講日 9/29(火)、9/30(水)、10/29(木)〜10/31(土)
             11/29(日)、11/30(月)、12/29(火)〜1/5(火)
        ※12/29(火)〜1/3(日)は受付業務もお休みです。

<講座概要>

・講 師  岡ア真紀子:文学部 言語文化学科 日本アジア言語文化学コース 教授
・題 目  『伊勢物語』と旅の文学史―「東下り(あずまくだり)」を中心に
・概 要  『伊勢物語』の「男」が、都を離れて東国へ下ることを語った「東下り」
      の章段は、屏風や絵巻などの形で絵画化されました。また、歌人や連歌師、
      芭蕉がしるした紀行文にも影響を与えています。それらを具体的に紹介
      しながら、『伊勢物語』がかたちづくった文化のひろがりを見てゆきましょう。

・講 師  鈴木広光:文学部 言語文化学科 日本アジア言語文化学コース 教授
・題 目  世界で一番美しい本嵯峨本『伊勢物語』
・概 要  嵯峨本は、江戸時代の初め、京都豪商の角倉素庵が主導して木活字で
      印刷された書物の総称です。嵯峨本は装丁、挿絵、活字書体の美しさで
      知られていますが、中でも嵯峨本『伊勢物語』の日本の印刷史上、
      いや世界を見渡しても美しさは群を抜くものです。
      その美しさは何によるものか、対象に伊勢物語が選ばれたのはなぜなのか、
      などの疑問を解明しながら、古典の継承の意味を考えてゆきましょう。

・講 師  岡ア真紀子:文学部 言語文化学科 日本アジア言語文化学コース 教授
・題 目  『伊勢物語』から『源氏物語』へ―「初冠(ういこうぶり)」を中心に
・概 要  『伊勢物語』とならんで、平安時代を代表する物語に『源氏物語』があります。
      『源氏物語』には、『伊勢物語』の影響が随所に認められます。
      いっぽう、二つの物語にはもちろん違いもあります。
      それでは『伊勢物語』と『源氏物語』はどのような関係にあるのでしょうか、
      考えてみましょう。

    

 
 作成・管理:奈良女子大学社会連携センター