奈良女子大学けいはんな公開講座「歴史学の未来」

 奈良女子大学は、令和4年4月を以て奈良教育大学と一法人複数大学制を用いて法人統合を行い、さらには工学部の設置を目指しますが、それを機に「関西文化学術研究都市」の仲間にも入れてもらおうと思っています。当然仲間に入れてもらう以上、自らの特色を生かした地域への貢献もしなくてはなりません。その一つが奈良と京都に挟まれた地なればこその「文化」を持ち込むことだと思っています。そこで、まず手がかりを得るために、大学院生も含めた若手研究者による連続歴史講座を開催したいと思います。ただし、今回のコロナ禍の影響で準備がなかなか整いません。本来ならば多数お集まり下さいといいたいところですが、時節柄それもかないませんので、オンライン方式で行いたいと思います。多数のご視聴よろしくお願いします。

第5回(最終回)奈良女子大学けいはんな公開講座

    ・日 時  2020年12月14日(月)
          16:00〜17:35(終了予定)

    ・場 所  オンラインによる配信

    ・お申込フォーム
(要事前申込)
      ※お申込みいただいた方に配信用のURLをお知らせいたします。
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       お手数ですがもう一度お申込みいただくか、お電話で確認くだされば幸いです。

    ・内 容
     「中世前期の内乱と天皇」
       大島佳代(大学院人間文化総合科学研究科博士後期課程3回生)

       日本の中世は、全国規模の内乱が打ち続き、武家政権が生まれるなど、国家のあり方が
       大きく変動した戦争の時代でした。理念的には国家の中心として位置づけられてきた天皇は、
       戦争の中で、どのように変容していったのでしょうか。


     「吉本隆明「転向論」−断層への固執−」
       平野明香里(大学院人間文化総合科学研究科博士後期課程3回生)

       本報告では、「転向」(戦前の知識人による共産主義思想の放棄)に関する
       批評家・吉本隆明の議論を検討します。その中で、動員学徒として敗戦を迎えた吉本が、
       戦中派を代表する思想を形成してゆく過程を辿り、さらに戦前・戦後の大衆と知識人との
       関係性を探ります。


    ・司 会  齋藤恵美(奈良女子大学特任助教)

    ・参加費無料(通信料はご負担ください)
    ・男女年齢問わず、どなたでもぜひご参加ください!


    <お問合せ>
     奈良女子大学社会連携センター
      ・TEL 0742-20-3734(土日祝日を除く10時から17時まで)
      ・FAX 0742-20-3958
      ・E-mail kouza@jimu.nara-wu.ac.jp
    


第4回奈良女子大学けいはんな公開講座

    ・日 時  2020年11月30日(月)
          16:00〜17:35(終了予定)

    ・場 所  オンラインによる配信

    ・申込フォーム
(要事前申込)
      ※お申込みいただいた方に配信用のURLをお知らせいたします。

    ・内 容
     「平安期の漢文学と仮名文学―詩・申文・物語―」
       長田明日華(大学院人間文化総合科学研究科博士後期課程3回生)

       「国風文化」が形成されたといわれる平安時代中頃には、新たに仮名文学が書かれ始めました。
       しかし、その前後の時期には多くの漢文学もつくられています。この時期の人々は、
       どのような意識のもとで文学作品をつくりだしていたのでしょうか。詩・申文・物語を
       検討対象として、その営為の歴史的な意味合いを探ってみたいと思います。


     「平安文学の色―『うつほ物語』と『源氏物語』を中心に―」
       小菅真奈(大学院人間文化総合科学研究科博士後期課程2回生)

       前近代においては、人間が「衣服令」で位階ごとに特定の色で規定されたことは有名です。
       しかし、平安時代、特に『源氏物語』や『うつほ物語』などの仮名文学の世界において、
       登場人物は様々な色を用いて描写されました。本発表では、人間を色で表現する意味に
       迫ります。時に色で縛られ、時に自由な色を用いる。色彩表現の分析を通して、
       平安期に生きた人々が、互いにどのような関係性を築こうとしていたのかを明らかに
       していきます。


    ・司 会  齋藤恵美(奈良女子大学特任助教)


第3回奈良女子大学けいはんな公開講座

    ・日 時  2020年10月26日(月)
          16:00〜17:35
    ・場 所  オンラインによる配信
    ・内 容
     「天孫降臨神話の変容」
       亀松花奈(大学院人間文化総合科学研究科博士後期課程2回生)

       平城京から平安京へ。この時期に大きく変化したものの一つに、天皇と神との関係があります。
       この時期に天皇家の祖神である天照大神は抽象的・観念的な存在から、伊勢にいる神という具体
       性をもつ存在へと変化していると考えられるのですが、その変化は、どのようにして起こったの
       でしょうか。


     「元服の揺籃期―日本古代における人間観の考察―」
       加藤かしこ(大学院人間文化総合科学研究科博士後期課程1回生)

       「成人するとは、どういうことだろう?」と思考をめぐらせたことはないでしょうか。前近代に
       おける成人儀礼の一つとして知られる元服儀礼、その導入は8世紀頃と考えられますが、それが
       古代の日本人の「成人」概念及び人間観にどのような影響を与えたのか、史料の分析を通して考
       えたいと思います。


    ・司 会  齋藤恵美(奈良女子大学特任助教)


第2回奈良女子大学けいはんな公開講座「天皇論」

今回は、日本史上最大の謎のひとつである、「なぜ天皇は建国以来今日まで存続してきたのか」をテーマに、議論してみたいと思います。


    ・日 時  2020年 9月23日(水)
          16:00〜17:00
    ・場 所  オンラインによるストリーミング配信
    ・講 師  田中希生(奈良女子大学文学部人文社会学科歴史学コース助教)
    ・司 会  齋藤恵美(奈良女子大学特任助教)



<終了>第1回奈良女子大学けいはんな公開講座「卑弥呼誕生と疫病」

 奈良女子大学は、令和4年4月を以て奈良教育大学と一法人複数大学制を用いて法人統合を行い、さらには工学部の設置を目指しますが、それを機に「関西文化学術研究都市」の仲間にも入れてもらおうと思っています。当然仲間に入れてもらう以上、自らの特色を生かした地域への貢献もしなくてはなりません。その一つが奈良と京都に挟まれた地なればこその「文化」を持ち込むことだと思っています。そこで、まず手がかりを得るために、大学院生も含めた若手研究者による連続歴史講座を開催したいと思います。ただし、今回のコロナ禍の影響で準備がなかなか整いません。そこで2回目以降の予定は改めてお知らせするとして、第1回目だけを、必ずしも若手でない者を講師として、上記のようなテーマで行いたいと思います。


    ・日 時  2020年 8月 4日(火)
          16:30〜17:30
    ・場 所  オンラインによるストリーミング配信
    ・講 師  小路田泰直(奈良女子大学副学長)
    ・司 会  齋藤恵美(奈良女子大学特任助教)



 
 作成・管理:奈良女子大学社会連携センター