工学領域

ヒトの動き・調整力を“はかる”

大高 千明(おおたか ちあき)

研究概要

ヒトは日常生活やスポーツ場面において、全力での力発揮はもちろん、全力下で僅かな力発揮をするなど、対象物や相手に応じて力をコントロールし多くの動作を遂行しています。特に意図した通りに制御することが難しい、力を緩める、力を抜く調節に焦点を当て、随意運動制御のメカニズムについて研究しています。また、感覚を含む運動スキルについて、スポーツ動作や楽器演奏動作の巧みさなど、あらゆる動きの仕組みを定量的に評価しています。

アピールポイント

ヒトの動きについて、主に2つの評価方法を用いて客観的に捉えることが可能です。1つは、動きがどのような力によって生み出されているのか、筋力や筋活動を指標として用いることで運動力学的な特性を明らかにすることができます。もう1つは、動きを複数のハイスピードカメラで撮影し、空間内座標から二次元あるいは三次元的に定量化することによって運動学的特性を示すことができます。幼少期の子どもたちから高齢者まで、スポーツや医療、リハビリテーション、教育現場への幅広い応用が考えられます。

力のコントロール能力をはかる基礎実験
掲載日:2021/03/31 更新日:2021/03/31