国立大学法人 奈良女子大学 生活環境学部・大学院

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生活文化学科

目的

 いま、国際社会では女性リーダーは当たり前の時代で、たくさんの女性が政治家や企業の管理職、専門職、教員や公務員になっています。けれども、残念なことに、日本では他国と比べて女性リーダーの数がたいへん少ない現状です。生活文化学科では、女性リーダーに必要な教養を身につけ、さまざまな価値観をもつ人たちとうまくコミュニケーションをするためのスキルを学びます。スキルと言っても、単なる小手先の技術ではなく、社会に出た際に他者との的確な関係を作っていくことを可能にする「教養」を意味しています。学科で学ぶことは、家族や人間関係など生活に密着したことからはじまり、アジアや世界全体まで広がります。
 リーダーは、管理職や専門職とは限りません。地域のリーダーやPTAのリーダーなど、私たちがくらしていくあらゆる場面において、生活目線に立つリーダーが必要とされています。生活文化学科では、4年間で学んだことを、それぞれの人生の中で周りの人たちに還元できる素敵な女性リーダーになってもらうことを目指しています。

学べること
教員一覧
卒業研究の一例
進路と資格
4年間のスケジュール
学生生活
学生の声

学べること

 人類学、社会学、法学、歴史学、社会心理学、経済学、社会福祉学、視覚文化論、ジェンダー論など多様な学問分野を学びつつ、最終的に自分なりのテーマを見つけて、研究計画を立ててリサーチ・執筆に取り組み、卒業論文を完成させるのを最終的な目標に4年間学びます。卒論執筆のプロセスの中で総合的な「教養」を身につけていきます。
 講義や演習では、様々な専門分野の教員の話を聞きながら対話的な学習ができ、そうした様々な視点から一つの物事を見ることで、狭い専門領域にとらわれない、より適切な問題把握と解決に結び付けていくような学習ができます。
 2回生後期からは少人数の専門科目の演習が始まり、教員と、または学生同士の対話の中で学びを深めていきます。3回生で卒論ゼミ配属が決まった後は、最大定員各学年5人という少人数のゼミで、各自の興味関心を徹底的に追求します。2年次までに学んだ様々な科目の視点が、大学生活後半の専門演習や卒論演習などの少人数ゼミナールの中で、個別具体的なそれぞれ・フ関心に合った総合的な「教養」の獲得へと結実していくことになります。

教員一覧

佐野 敏行 教授 [→研究者総覧]

専門分野 文化人類学
主な担当科目 生活文化人類学、生活誌演習、フィールド調査実習

人と人、人とモノ(衣食住に関連した)、人と自然との結び付きが、どのように文化と関係しているのかを、日常の生活(アメリカ、日本、東南アジアなどの事例)をとおして、文化人類学的に探究しています。

鈴木 則子 教授 [→研究者総覧]

専門分野 日本近世史、医療社会史、女性史
主な担当科目 女性生活史、医療社会文化史、生活文化史演習

江戸から明治・大正期の日本の生活文化史を、医療や衛生、美容といった人の身体に関わる問題を通して研究しています。たとえば、結核やハンセン病のような感染症患者に対する社会の対応の歴史的変遷や、化粧・ダイエットが普及する背景にある衛生環境の変化について、医学書・文学作品・浮世絵・女性雑誌・新聞など、多様な史料から分析しています。

野田 隆 教授 [→研究者総覧]

専門分野 災害社会学、組織社会学、社会的危機管理論
主な担当科目 社会システム論、社会システム論演習、生活の情報管理とシステム

生活シーンに多様に存在するリスクを文化現象として(それをリスク扱いするのは誰?文化でしょ)捉えて解明する、というのが私の研究室の表カンバンです。ウソに寛大で失敗が許されないという文化では、リスクはとれないでしょう。

松岡 悦子 教授 [→研究者総覧]

専門分野 文化人類学、医療人類学、ジェンダー論
主な担当科目 ジェンダー文化論、ジェンダー文化論演習、家族・ジェンダー論

「産むこと・産まないこと」は女性にとって重要で、かつ諸刃の剣です。女性は自分のライフスタイルやキャリア、健康、男性との関係などを考えるときに、「産む・産まない」を抜きに考えることはむずかしいでしょう。私は、「産む・産まない」をめぐる文化を、アジアをはじめとするさまざまな地域で比較し、女性にとって良い産み方や、産まないでおく方法を見つけることを研究テーマにしています。

三成 美保 教授 [→研究者総覧]

専門分野 ジェンダー法学、ジェンダー史、西洋法制史(とくにドイツ)
主な担当科目 ジェンダー法文化史、西洋女性生活史、ジェンダー法文化史演習

国際社会はジェンダー平等の達成に向けて大きく変化しています。意思決定過程への女性の参画、仕事と家庭の両立支援、労働の公正化(同一価値労働同一賃金の原則・ケアワーク)、尊厳としてのセクシュアリティ(LGBTI)、女性に対する暴力の撤廃(DV・セクハラ・レイプ)、親密関係の再構築、リプロダクティブ・ライツ(自己決定権・生殖補助医療)など。これらの問題を歴史と比較を通して研究しています。

安藤 香織 准教授 [→研究者総覧]

専門分野 社会心理学、文化心理学、環境社会心理学
主な担当科目 人間関係文化論、人間関係論演習、人間関係文化論外書講読

主に、1)文化による人間関係の違いを考える、2)環境配慮行動の規定因を探るという研究をしています。1)については、日本を含む東洋の文化圏と、西洋の文化圏ではどのような点が異なるのか、集団主義とはどのようなことを指すのか、などを調べています。2)では、どのようにすれば環境配慮行動を取る人が増えるのか、という観点から調べています。

井口 高志 准教授 [→研究者総覧]

専門分野 医療社会学、家族・ケアの社会学、臨床社会学
主な担当科目 家族関係論、家族問題論、ソーシャルリサーチ論

私たちの社会の中心部分は、言葉で円滑に意思疎通でき、自己コントロールできる人間像を前提に作られています。しかし、認知症の人や障害を持った人には、その前提が必ずしも当てはまりません。認知症の人たちと介護家族や支援者との関係や、その関係の中の葛藤をフィールドワークや映像資料などから探り、“様々な人たち”とともに生きる社会はいかにして可能なのかを考えています。

大塚 浩 准教授 [→研究者総覧]

専門分野 法学
主な担当科目 消費者法、消費者法演習、ライフスタイルと法

法律を使うことによって、社会をより良い方向へみちびくことはできるのかどうかという問題について研究しています。裁判はトラブル解決のためのものというイメージが強いと思いますが、実際には、同時に重要な社会改革のツールとしても使われています。たとえば、一票の格差をめぐるいわゆる定数訴訟や、非嫡出子の相続分をめぐる訴訟など、裁判が制度改革のテコになっている事例にはどのような特徴があるのかを考えています。

山崎 明子 准教授 [→研究者総覧]

専門分野 視覚文化論、視覚表象とジェンダー、イメージの生成と社会システム
主な担当科目 生活文化各論、生活文化各論演習、服飾とジェンダー

私たちの日常生活にはイメージがあふれています。テレビや映画、マンガや写真、アート、看板、建築、街並み、そして風景まで、視覚イメージは人の手で作られたり切り取られることで、その意味を伝えたり感動を与えたりしています。視覚文化研究は、こうしたイメージが社会に果たす役割を学び、その意味を読み解く学問です。

青木 美紗 助教 [→研究者総覧]

専門分野 農業経済学
主な担当科目 生活経済学

私たちの食生活が豊かになるにつれて、生産者と消費者の距離が大きくなってきました。その結果、食の安全性や偽装など様々な問題が生じています。一方で、このような問題を起こさないような活動も多様な形で行われています。そういった活動がどのように取り組まれているのかについて日本やアジアを対象に研究しています。

卒業研究の一例

災害義援金の配分に関する一考察(災害の社会学)

 死者:重傷の配分比率が2:1なのはなぜ?生き残った人の方が必要だろうに」から始まった研究。
調べてみると大正時代以前は違っていた…

対人コミュニケーションにおける同調傾向と好意(社会心理学)

 会話において、相手の動作を知らず知らずにまねてしまう同調傾向(シンクロニー)。合コン場面をビデオで撮影し、同調傾向がどのように起こるのかを調べた結果、一般的には近くに座ったもの同士での同調傾向が多いものの、離れた席でも好意を持った人には同調傾向が起こりやすいということが確認されました。

行商人の姿から見る近代大和売薬(歴史学)

 「大和(奈良)の薬売り」が「富山の薬売り」と並ぶ勢力を誇っていた近代。奈良の老舗製薬会社に残された、明治・大正期の行商人の日記や帳簿を調査して、行商人の生活実態や、売薬に・ヒ存する庶民の医療環境について明らかにしました。

反復する少女像−漫画『風の谷のナウシカ』における「少女」をめぐる表象分析(視覚文化論)

 少女漫画のヒロインは魅力的です。強く優しい少女・ナウシカのイメージは、複数の過去の女性像を引用して作られています。ナウシカの魅力は何に由来するのでしょうか?繰り返し作られるヒロイン像を読み解きました。

土壇場の迷いからみる現代の結婚―身の上相談サイトでのやり取りから(家族関係論)

 する/しないに関わらず結婚はライフコースに大きな影響を与えるイベント。著者は婚活パーティーの観察調査の挫折を経て、ネットの身の上相談サイトという資料集に行き着いた。サイトに寄せられる切実な「土壇場での結婚への迷い」のパターンを整理し、現代女性にとっての結婚の意味を考えました。

進路と資格

 卒業生は公務員、独立行政法人職員、教員、銀行、マーケティング企業、運輸・流通、情報産業、大学教員など、各界で活躍中です。また、大学院に進学して研究を深める人もいます。大学院進学後に、そこでの、より専門的な学びを生かして、裁判所などの公的機関の職員になっていく人たちもいます。

取得できる資格

◎ 中学校教諭一種免許状(家庭)
◎ 高等学校教諭一種免許状(家庭)
◎ 学芸員
◎ 学校図書館司書教諭

4年間のスケジュール

  1回生 2回生 3回生 4回生
前期
(4〜8月上旬)
共通教育科目、
外国語科目
生活文化学入門(
少人数基礎ゼミ)

4月:新歓行事
6月:新入生歓迎の夕べ
専門科目講義 専門科目演習
専門科目講義

5月:卒論ゼミ
(研究室)
配属希望提出
7月:卒論ゼミ
(研究室)配属決定

卒論ゼミ
専門科目演習・講義

7月:大学院入試

夏休み   9月:在学生研修 インターンシップ
など
卒論資料収集・
執筆準備
後期
(10〜2月中旬)
共通教育科目、
外国語科目
専門科目講義
専門科目演習
卒論ゼミ開始
専門科目演習
専門科目講義

10〜12月:就職懇談会、企業主催ワークショップなど

卒論ゼミ

1月:卒論題目提出
2月:大学院入試
2月:卒論提出・
    卒論報告会・
    口頭試問

春休み     就職活動など開始 卒業式