10.アルコール関連疾患患者推計数:

肝硬変、アルコール依存症、アルコール精神病の3つのデータを示しました。ただ1978年、1995年には分類法が改変されており、データの継続一貫性には限界があります。その上で見ると、肝硬変を除いては入院患者数の動きが患者総数を規定していることが分かります。それでも1980年代後半に入ると、それまで増加の傾向にあったアルコール依存症入院患者の数は減少を見せはじめ、わずかながら外来通院患者の増加傾向がうかがわれます。
1979年にアルコール性肝硬変が分離分類された肝硬変では、それまでの通院肝硬変患者の多くが非アルコール性であったことが明らかです。他方、1980年代一定していたアルコール性肝硬変入院患者も、1990年代になると減少を見せ始めています。