7.公共交通体系とまちづくり
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 自動車は便利ではあるが、自動車交通を基本にすると様々な弊害が発生する。交通事故、環境問題、公共交通の衰退等々。公共交通網の整備は、単に移動が便利になるだけではない。中心部の活性化、高齢者の介護予防などさまざまな効果をもたらす。また、他の国では、モータリゼーションの見直しを始めている。これらの現状を把握し、今後の展望を考える。




(1)コミュニティバスについて

【内容】
 コミュニティバスが全国で普及しつつある。しかし採算を見ると、ごく一部を除き赤字である。大半の行政は財政危機であり、コミュニティバスの有効性を認めつつも、財政的な理由から、路線の縮小などが進みかねない。そこでコミュニティバスの効果を定量的に把握すると同時にコミュニティバスのあり方を考える。

【主な研究業績】
●『コミュニティバス運行取組状況に関する研究ー全国自治体の実施状況把握と分析ー』
  2006年6月、「日本建築学会技術報告集第23号」p415〜p420
● 『コミュニティバス事業形態へ及ぼす地域特性』
  2008年4月、「日本家政学会誌Vol.59 No.4」p255〜p262

【過去の主な調査】
● コミュニティバスの全国的な実態調査(2006年度)
● 鈴鹿市におけるコミュニティバスの効果に関する調査(2008年度)



(2)LRTに関する調査

【内容】
 ヨーロッパを中心に普及が進んでいるLRTの実態、及び日本の路面電車の状況を把握し、今後、日本でLRTを導入するための基本的な方向性を考える。

【過去の主な調査】
●フランス、ドイツのLRT調査(2003年度)
●国内の路面電車実態調査(2003年度)

LRTとトランジットモール ストラスブールのLRT




(3)韓国のバス準公営化政策について

【内容】
  日本では規制緩和が進みバス路線の撤退が各地で発生している。ところが、韓国では民間のバス事業を準公営かする施策が進んでいる。その内容と成果を把握する。

【主な研究業績】
●『韓国の大都市におけるバス交通の準公営事業政策に関する研究』
  2009年6月、「日本建築学会技術報告集第30号」535頁〜540頁

【過去の主な調査】
● 韓国におけるバスの準公営化施策調査(2007年度)



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