奈良女子大学理学部 数学科

数学の楽しみ・夏

平成18年度(第7回)奈良女子大学理学部数学教室公開講座

毎年恒例の奈良女子大学数学教室公開講座を今年も開催します。
数学の研究者が何を面白いと感じ、どんなことを数学に関する話題だと考えているのか、はたまた、彼らは数学をどのように取り扱うのか等について、私たちの話から何かを感じていただければと考えております。
興味を持たれた方は、どうぞご遠慮無くおいでください。講演者一同楽しみにお待ちいたしております。(2006/05/22)

本年度の公開講座は、多くの方にお気軽にお越しいただけるよう従来の2日制から1日制(90分×3コマ)に変更いたしました。また、高校生まで対象を広げました。


受講対象: 教員・一般・高校生(男女問わず) 
日時: 平成18年8月9日(水)10時〜16時15分
(懇談会参加の方は17時まで)
募集人員: 100名
受講費: 無料
場所: 奈良女子大学(近鉄奈良駅北へ徒歩5分、交通案内
G棟1階 G101教室
申し込み: 事前申し込みは不要です。当日直接会場へお越しください。 
注意事項: ・会場は十分広い教室(200名収容)を準備しております。
・小学生以下の入場はお断りさせていただきます。
・原則として一般車両は大学構内に入構できません。公共の交通機関をご利用ください。
・講座当日の午前9時に奈良県北部または奈良県北西部に気象警報が発令されている場合、当該日の講座は中止いたします。
・受講証書を希望される方は、当日午前中に受付でお申し出ください。切手代実費にて後日郵送させて頂きます。
問い合せ先: 〒630-8506 奈良市北魚屋西町 奈良女子大学理学部数学教室 TEL: (0742)20-3369 (ただし平日の10:30−12:00および13:00−15:00に限ります), FAX: (0742)20-3367, e-mail: math-dep@cc.nara-wu.ac.jp

プログラム (各講演時間には休憩・質問の時間を含みます)
8月9日(水)
10:00〜11:30 谷口 雅彦 写像を繰り返す
 ある区間からそれ自身への写像を考えます。 正の数全体で定義された2倍するという(正比例の)関数や、実数全体で定義された2次関数などがその典型的な例です。
 これらは良く知っている関数ですね。でも、「良く知っている」とはどういうことなのでしょうか?
 たとえば、写像を繰り返したときの点の動きはわかりますか。 2倍するという関数や2次関数のなどの、よく知っている(はずの)関数について、このような問題の答(というより、一つの答えかた)を探ってみたいと思います。
13:00〜14:30 片桐 民陽 トポロジーって何だろう?
−一筆書きからロボット工学への応用まで−
 高校までの幾何学では、円や二等辺三角形といったように「長さ」が重要視されています。 ところが現代の幾何学の中には「長さ」を全く考察の対象とはしない研究分野があります。 それは「トポロジー」と呼ばれています。トポロジーの基本的な考え方やその応用についてのお話させていただきたいと思います。
14:45〜16:15 篠田 正人 場合の数を数える
 1からnまでの1枚ずつのカードの並べ方はn!通りあります。集合{1,2,3,…,n}の部分集合は(空集合を含めて)全部で2のn乗個あります。ではn人を4グループに分ける方法は何通りあるでしょうか? 自然数nをいくつかの自然数の和に分割する方法は何通りあるでしょうか?これらの「場合の数」は、nの値を大きくするときどのように変化するでしょうか?
 この講演では、さまざまな「場合の数」を数え、そこにどんな面白い性質が隠れているか、たくさんの具体例を通して紹介したいと思います。
16:20〜17:00 懇談会(自由参加です)
講師や数学科スタッフと受講者とのささやかな懇談会を行います。その日の講演内容について、また日頃疑問に思っていることなどをざっくばらんにお話しください。

ページを閉じる