奈良女子大学理学部 数学科

さわって感じるマテマチカ  −小中学生のための数学体験−

●「さわって感じるマテマチカ」実施要項

 日時:

第1期:平成15年8月23日(土)(一日目)、8月30日(土)(二日目)

第2期:平成15年9月13日(土)(一日目)、9月20日(土)(二日目)

いずれも途中に休憩や談笑の時間をはさみながら,午前10時から正午まで

 講師:

小林毅 (本学数学科教授), 武田好史 (本学数学科助教授)

 受講対象:

小中学生とその保護者とのペア (男子女子を問いませんが,小学生については主に高学年を対象とします)

 定員:

第1期・第2期とも,申し込み受付順にそれぞれ先着25組(計50組)

 受講費:

受講料,材料費とも無料

 内容:(第1期・第2期とも同じ内容です.また保護者の方には下記の「保護者の方へ」もあわせてご覧下さい.)

一日目 作って,感じて,話してみよう
はさみとテープを使って,自分で工作してもらいます.そして,できた物をよく見てみると・・・  さあ,何を感じたかを,お父さんお母さん,あるいは先生に話してみて下さい.

二日目 頭をやわらかくして考えてみよう
作るのがむずかしいもの(ものすごく大きい碁盤,いくらでものばせるゴム)でも,頭の中では考えることができます.頭をやわらかくしていろいろ考えてみましょう.

 場所:

奈良女子大学理学部会議室(近鉄奈良駅北へ徒歩5分)(地図)

 申し込み方法:

「さわって感じるマテマチカ受講希望」と明記の上,参加される小中学生と保護者双方の氏名,学校名と学年,住所と連絡先電話番号(またはe-mailアドレス),及び第1期・第2期のどちらを希望されるかを必ず記入の上,下記の申込先に葉書,FAX,またはe-mailにてお申し込みください.
(なお,電話にてもお申し込みを受け付けていますが,平日の10:00--17:00の間のみとさせていただきます.)

 申し込み・問い合せ先:

〒630-8506 奈良市 北魚屋西町 奈良女子大学 理学部 数学教室
FAX: (0742)20-3367, e-mail: math-dep@cc.nara-wu.ac.jp, 電話: (0742)20-3369

関西元気文化圏 参加事業 







●保護者の方へ

保護者の方には,次のような本講座の目的と趣旨をご理解の上で参加下さいますようお願い致します.

 今回の「さわって感じるマテマチカ−小中学生のための数学体験−」では,数学の有用性や実用性などの応用面を紹介することで数学への興味を引き出そうとするのではなく,数学の研究者である私たちと同じ視点から,つまり,「あれ? なぜだろう.」 とか,「そうか! わかった.」 というような素朴な目で数学をみてもらい,それにより,数学という学問自身が本来目指していることについて感じてもらうのが目的です.
 従って,小中学校で現在学んでいる数学や算数に対する直接の学習意欲向上や,学習の秘訣の伝授等を目的としたものではないことを,まずご理解下さい.

 一日目の「作って,感じて,話してみよう」では,各自で簡単な工作をしてもらい,出来上がったものをよくみてもらいます.そして,感じたことを自分の言葉で話してもらう予定です.
 ここでは,保護者の方に聞き役となってもらいます.同じものを見ても感じ方はもちろん千差万別ですから,「あれれ? 不思議だな」 と思う子もいれば,「何も感じない」 という子もいるでしょう.「何も感じない」 というのも間違った答えではありませんが,このままでは正解ともいい難いのも確かです.このようなときは保護者の方は試しに,「なぜあたりまえだと思うの?」 と聞いてみてください.「これは〜〜で,・・・・と同じ仕組みだから,こうなるのは当然!」 と答えが帰ってくればそれはもう立派な正解です.一方,「あれれ? 不思議だな」 と感じた子も,このままではまだ正解とはいえません.「何が不思議なの? どこが普通と違うの?」 と聞いてみてください.「これは〜〜で,・・・・と同じだから,普通は----になるはずなのに,これはそうならない!」 と答えが返ってくればこれも立派な正解です.
 このように,一日目では感じたことを子供たち自身の言葉で表現してもらうことを目標にしています,保護者の方には聞き役という重要な役をお願いします.

 二日目の「頭をやわらかくして考えてみよう」では,小中学生と保護者の方が一組になってゲームやパズルをしてもらいます.そのなかで,頭の中であれこれ想像しながら,今まで知らなかったり考えたこともないものに触れていくという体験をしてもらう予定です.
 ここでは,保護者の方はゲームの相手をしながら,あるいは一緒にパズルを考えながらお子さんの理解の様子に注意を払って頂きたいと思います.内容が一日目よりいくらか高度になるため,特に小学生のなかには行き詰まってしまう子もいるかもしれません.そんなときには,保護者の方も一緒にあれこれ試行錯誤して頂いたり,あるいは簡単なヒントを出して頂くことにより,「難しいけれど,頑張ってもう少し考えてみようよ」と励ましていただければと思います.

 以上のように,両日とも子供達と一緒に保護者の方にも積極的に参加して頂けることを期待しています.

 なお,工作およびゲームやパズルは小中学生に合ったものを選定しておりますので,保護者の方にとっては困難あるいは難解なものではありません.また,当日は随所に係りの者を配置しておりますので,内容について疑問等がございましたら遠慮なくお尋ねください.

 本講座を通じて保護者の方々にも,数学という学問が目指しているものについて何かを感じていただければ幸いです.

講師,スタッフ一同


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