銀河と銀河をつなぐ宇宙で最長のガスフィラメントの発見 (12月17日)


 宇宙の半分以上の物質は未だにどこにあるのか見つかっておらず、その多くが銀河団の周辺や銀河と銀河の間に隠れているのではないかと予測されてきました。ボン大学・マックスプランク地球外物理学研究所・奈良女子大学・ミュンヘン大学・ハンブルグ大学などが参加する共同研究グループは、eROSITA宇宙望遠鏡を用いた観測から、銀河団や銀河の間をつなぐ5000万光年もの長さを持つガスフィラメントを初めて捉えることに成功しました。本学太田直美准教授は、宇宙空間に隠れたバリオン物質の特定の手がかりとなるガスフィラメント中の電離酸素分布の調査に携わりました。今回見つかった最長のフィラメント構造は、コンピュータシミュレーションの結果とも非常によく似ていることから、この観測は宇宙進化についての理論予測を確認したと言えます。この結果は、科学雑誌 Astronomy & Astrophysicsに掲載されます。

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Astronomy & Astrophysics

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