大学院生の顕著な業績をたたえて「奈良女子大学学長特別表彰」表彰式を実施しました(4月7日)


 4月7日、大学院人間文化総合科学研究科博士後期課程2年生の三藤清香(みとう さやか)さんに対し「学長特別表彰」の表彰式を挙行しました。

 三藤さんは、遊佐陽一教授と合同で、3月5日付で「光合成するウミウシで大規模な自切と再生を発見―心臓をなくしても大丈夫。驚くべきウミウシの能力―」のプレスリリースを行いました。
 その研究内容は国際学術誌においても公開され、社会的に極めて大きく注目されています。論文に対するネット上の反響を数値換算した指標「Altmetric Attention Score(アルトメトリック アテンション スコア)」において、総数1700万報の論文中303位という著しい注目を集め、新聞やテレビ、ネットニュース等のメディアにも、数多くかつ大きく取り上げられました。
 このたびの「奈良女子大学学長特別表彰」は、本人並びに周囲の学生に対する今後の学術研究活動の励みとなるよう、本研究を教育研究活動を通じた社会的貢献につながる業績と認め、学生の顕著な業績をたたえるものです。
 表彰式後には記者会見も実施され、記者からの質問に対し、三藤さんは「自切、再生の研究を続けたい。今後、実際に何の役に立つのか、他にどういう種類の生物が自切を行うかなど、どんどん疑問が湧いてくるので、それを少しずつ明らかにしたい」と研究者としての今後の抱負を述べました。



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>原論文
 Extreme autotomy and whole-body regeneration in photosynthetic sea slugs

参考動画