JST未来社会創造事業(探索加速型)令和3年度新規研究開発課題に採択されました

 10月1日、尾アまみこ氏(大和・紀伊半島学研究所 共生科学研究センター 協力研究員)を代表とした研究グループが、JST未来社会創造事業(探索加速型)令和3年度新規研究開発課題の「世界一の安全・安心社会の実現」領域に採択されました。最初に、探索研究期間として令和3年10月から令和5年3月まで研究を行い、この研究の評価によりその後令和10年3月まで本格研究期間として研究が延長されます。
 この領域では、様々な脅威に事前に対処し、「誰もが守られていると実感できる社会」の実現を目指す研究に対する課題が採択され、今回採択された研究(課題名:「匂いによる母子間交流を活用した安全・安心の創造」)では、母子間で作用するにおいの効果に注目し人々の心身の健康の回復や増進に役立てることを目標としています。


 研究概要:世界で初めて調香品として作成した新生児に胎内での安全・安心の記憶を喚起する
      「母親の羊水の匂い」や、母親にポジティブなケア情動を引き起こす「新生児の頭
      の匂い」の作用を多面的に追究しています。また、新生児や母親に調香品を用いる
      ことで、周産期における母子の不安やストレスの解消とともに、あらゆる世代、あ
      らゆる働き手にもポジティブな癒しの効果をもたらす調香品の開発など匂いを社会
      に役立てることを目標としています。