「卓越大学院シンポジウム『文化工学』の確立を目指して!」を開催しました(12月27日)

 平成29年12月27日に、本学は「卓越大学院シンポジウム『文化工学』の確立を目指して!」を実施しました。これは文部科学省が現在、公募の準備を進めている「卓越大学院」への応募に向けて、本学の現段階での構想を学内および学外に説明し、協力を呼び掛けるために開催したものです。  
 本学はこの「奈良」の地で「国立女子大学としての使命」の下、大学院改革を遂行し、視野の広い創造的な「博士人材」を育成するために果たすべき役割を熟考して参りました。その結果、「少子高齢化」「女性の社会進出の低位性」の克服という、日本社会が当面する社会問題の解決を目指す中で、社会的価値の創造とイノベーションの結合を目指す「文化工学」という新しい概念を確立させることを本構想の軸とし、女性の理工系への進出を促すことを中心に構想を練り上げることとしました。  
 当シンポジウムでは、基調報告「生活科学の過去・現在・未来」(今岡学長)および「奈良女子大学の卓越大学院への取組みと意義」(小路田理事)により、本学が「文化工学」構想の確立を目指した経緯について説明を行いました。その後パネルディスカッションにより現在本学が取組んでいる具体的な研究課題の説明と、これらの課題をどのように「文化工学」へと発展させていくのかについて、パネラーからの解説の後、参加者も交えた活発な意見交換が行われました。  
 本学では本構想を更に重層的な内容とし、具体的にするため、今後も引き続き、関係者および関係機関とより一層緊密に連携する所存です。

 

基調報告する今岡学長                      
パネルディスカッションの様子