6回キャリアデザイン・ゼミナールC4)「日本一の奈良を知る」が開かれました        


 平成28年11月9日(水)、やまと共創郷育センターが開講する授業科目キャリアデザイン・ゼミナールC(4)「日本一の奈良を知る」第6回目「集成材出荷額日本一」が奈良県森林技術センター伊藤貴文所長をお招きして実施されました。
 伊藤貴文所長から、集成材産地としては奈良県南部地域に限られた地域産業としては日本唯一であるとの話しがあり、実際の木片等を使ってそれぞれの木の特性(樹液のにおい、シロアリに対する耐性等の性質)、育成の仕方による違い、桐の木をプレスした木の方が冷たく感じること、プレスした木に樹脂を塗ることにより鉄のような木材を製作することができることや木片の膨張率の違い(フラスコの中の木による工作物を取り出すことができない)等について、丁寧に説明がありました。また、パワーポイントを使って木質材料の種類ごとのエレメントに関すること、合成材の繊維方向による特徴、集成材の利点として製材よりも集成材の方が任意の寸法の部材を使用するので無駄が少ないこと、均一に乾燥した部材を接着して製作するので施工後に変形が少ないこと、無節の製材を製造できること、任意の強度の部材の製造が可能であることや任意の曲率半径の湾曲部材が作れること等の話しがありました。次いで、吉野の美林に関わる話の中で、吉野は林業の発祥の地であること、長い年月をかけて大木を育成する方法、年輪緻密な材を作る工夫や吉野杉の強度ついて、また、吉野林業に密接に関係する樽丸生産の成り立ち(味噌の需要が増加したことによる)、樽(長期間の利用)と桶(短期間の利用)の違い、日本人の大半が知っている“丸亀製麺の釜揚げうどん桶“及び”撞木“生産のシェアーの100%は奈良県産のものであること、「板」(木が反る)と「柾」(木がまっすぐ)の漢字の意味等の知らなかった話しに受講学生達は興味津々な面持ちで聞き入っていました。

                       

         

           
                          
     

                                                                                                   
.