7回キャリアデザイン・ゼミナールC4)「日本一の奈良を知る」が開かれました       


 平成28年11月30日(水)、やまと共創郷育センターが開講する授業科目キャリアデザイン・ゼミナールC(4)「日本一の奈良を知る」第7回目「割り箸生産量日本一」が割り箸・箸袋製造卸「兵庫商店」代表兵庫保行氏、箸の販売店の峠喜重朗商店代表取締役の峠喜志嗣氏、下市町役場の松原正城氏及び辻英樹氏をお招きして実施されました。
 まず、最初に辻英樹氏からケーブルTV、ピザハウスの開店やゲストハウスが自治会で運営されている等の下市町の紹介がありました。引き続き、兵庫保行氏から、割り箸づくりの動画をバックに割り箸づくりのルーツ、下市町が割り箸生産に欠かせない杉の生育に適した気候であること、割り箸は桶や樽丸作りの際に捨てられる白身(木材の白い部分)を利用して生産されていたこと(現在は桶等の生産が減少したため利用されていない。)、杉の割り箸はのこぎりを使い、桧の割り箸は刃物を使用して生産されていること、割り箸の種類やその種類によって販売価格が異なること(一般的には一膳3〜8円、高い物で100円)、また、割り箸の生産は数年前まで森林破壊に繋がっていると話題になったが、そうではなく捨てるはずの切れ端を利用しており(割り箸の木材利用率は0.1%程度)、洗剤を使う必要がなく川や海を汚さないし、捨てられた割り箸は土に帰るので究極のリサイクル商品であるとの話をされました。次に峠喜志嗣氏から、割り箸の生産は竹が利用されていたが、江戸時代にはいると木製の割り箸が作られるようになったこと、和食が無形の世界遺産に登録されたことにより、割り箸が世界に普及したこと、国内産の割り箸はJAL、シンガポール航空やエールフランス航空の機内食に利用されていること、全世界の日本食店は2.5万店(2006年)から8.9万店(2015年)に増加しており割り箸の重要は伸びていると言えること、割り箸の生産国は中国、日本、韓国、ベトナム等となっていると話されました。最後に松原正城氏から下市町の特産品として柿の葉やハーブなどについて話しがあり、また、本学の授業として下市町を実習の場とした「コミュニティー・アクション」などの科目が開講されており、観光ビデオクリップの制作やオリジナル・アイスの製造といった実習が実施されること、下市町のキャラクターである「ごんたくん」の着ぐるみを本学学生が着用し観光PRをしたことや三宝の9割が下市町で生産されているとの話しがありました。これらの話を初めて聴く学生が大半で下市町や割り箸等についての見識を深めることになり有意義な授業となりました。
                            
                
         



                                                                                                   
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