8回キャリアデザイン・ゼミナールC4)「日本一の奈良を知る」が開かれました       


 平成28年12月14日(水)、やまと共創郷育センターが開講する授業科目キャリアデザイン・ゼミナールC(4)「日本一の奈良を知る」第8回目「金魚販売量日本一」が大和郡山市地域振興課観光戦略室長 植田早祐美氏、同産業水産課農業・金魚係長 宮本和幸氏をお招きして実施されました。
 まず、最初に宮本和幸氏から金魚の歴史は遡ること約2000年前で、中国南部で突然変異(赤色)した野生のフナが発見され、選別淘汰の末、今日の金魚に至ったこと、大和郡山市における金魚養殖の由来は、1724年に柳澤吉里侯が甲斐の国(現在の山科県)から大和郡山へ入部のときに始まり、明治維新後は職録を失った藩士や農家の副業として盛んになったこと、また、その要因としては、金魚の餌である浮遊生物(ミジンコ類)が発生した農業用ため池が数多あったとのお話しがありました。次に金魚の販売量は平成5年をピークに減少の一途を辿っており、その要因としては養殖業者の高齢化や需要の減少などが挙げられ、その改善策として金魚産業の活性化のために「金魚品評会」、「優良企業養殖コンクール」、「金魚養殖の体験学習」や「金魚マイスター養成塾」等を実施しているとのお話があり、また、金魚の生産(産卵、ふ化、餌付け、選別等)から販売(蓄養、金魚市場、出荷)についてのお話しがありました。次いで植田早祐美氏からは金魚で町おこしと題して「全国金魚すくい選手権」の紹介を女性向け漫画雑誌に掲載の「すくってごらん」の描写を通してお話しされました。その内容は大会会場名「大和郡山総合公園施設金魚スクエア」の謂われや、大会中はつばがある帽子を被ることが禁止されている理由(金魚は影に集まる習性があるため)、金魚を上手にすくうコツや大会は独特のルールにより行われており、今年度の大会にはスタッフとして2名の奈良女生の協力があったことなどでした。次に「平和のシンボル、金魚が泳ぐ城下町」にある郡山城跡に関わるイベントや郡山城主は豊臣家に縁があったこと等金魚にまつわるお話しがありました。受講学生の多くは大和郡山市の金魚が有名であることは知っているようでしたが、講師から掘り下げされた金魚や郡山城等の話を初めて聴き大和郡山市に関する見識を深めることになり有意義な授業となりました。

 
         
 
         



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