令和2年度 地域志向科目「なら学+(プラス)」の授業が終了しました

 地域志向科目の1つである「なら学+(プラス)」(教養教育科目)の今年度の授業が終了しました。この授業は、県内自治体・企業、県内教育機関から多彩なゲストを迎え、奈良の課題を見つけ、その解決策を共に考えるとともに、奈良で働く人からのメッセージを受けてキャリアプランを豊かにし、地域で活躍できる人材の育成を目指すもので、今年度は26名のゲストスピーカーをお迎えし、179名が受講しました。
 最終授業では、これまでに実施した授業の振り返り、課題レポート「奈良への提案」の紹介・講評および社会人基礎力にかかるアンケートならびに授業感想を実施しました。

1.課題レポート
  「奈良への提案」は173人が提出、観光に関する提案が85件と半数を占めました。特に、宿泊者数を増やすための「夜」というワードを使った提案やSNS、インスタグラムの活用といった現代ツールを活用した観光活性化提案が目立ちました。学生には、実現可能性や地域への貢献をより明確にし、プランを実行する立場で考えて提案することが大切であることを指導し、プランの年度ごとの事業計画書を付けることにより、ビジネスプランコンテストへのチャレンジを促しました。
  

  



2.アンケート
  「12の社会人基礎力の要素のうち最も身に付いたと感じている要素と、その能力の向上にこの授業の構成要素のどれが影響したか」を学生に尋ねたところ131人からの回答を得ることができ、オンタイムで結果を受講生と共有しました。学生は、社会人基礎力12の能力要素のうち「考え抜く力」の能力要素である「課題発見力」が身に付いたと回答したのが74人(56%)を占め、続いて「傾聴力」14人(11%)、「柔軟性」11人(8%)、「情況把握力」11人(8%)と自己評価しました。また「課題発見力」の能力向上に寄与したとする授業要素については「同じテーマに対して立場の異なるゲストから講義を受けた」「ゲストコメントなどのフィードバックを通じて他の人の考えや意見を聞けた」「毎回の授業で課題や疑問を見出した」でした。



3.授業の感想・意見
  「実際に課題に直面している方からお話を聞くことにより、現在の奈良の状況を身近に感じることができた。」、「おひとりおひとりのお話の時間が少し短かった。一方で、授業時間内に2つの業種の方からお話を伺うことが出来、とても充実していた。」、「様々な分野の方のお話、そして奈良に対する想い、キャリアの考え方について聞いて、私の将来のキャリア観を充実させられるきっかけとなった」、「『奈良への提案』を受講生同士で意見交換などが出来たら面白いのではないか」といったと意見・感想があり、次年度以降の授業内容について改善を進めてまいります。
  なお、令和3年度には、新たな地域志向科目として「奈良を知る」の開講を予定していますので学生の皆様は是非とも履修登録してください。
  最後となりましたが、本講義の実施にあたり、ご協力いただきました自治体、企業、団体の皆様にあらためて御礼申し上げます。


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